- Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000098908
作品紹介・あらすじ
いじめ、ソーシャルメディア、働き方、人工生命、憲法改正、日中関係、アベノミクス…各界の228名が何をすべきか真剣に提案!
感想・レビュー・書評
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文春の「日本の論点」に対抗して作られたと思われる岩波の正義論。岩波らしく意見に偏りがあって面白い。これから毎年出版するんだろうか?単なる主義主張だけではなく、ところどころに客観的なデータもあって面白い。印象的なのは一人当たりGDPに比例して、自殺率も高くなるという所。あとは報道の自由が世界で50位ぐらいとか。ネットで情報収集するよりは網羅性もあって効率的なのかも。
これからどうするか?は各個人の人生というレベルにおいては各々が勝手に決めればよい事だと思うのだが、国家運営はそうはいかない。これからどうなるか?を予測してこれからどうするか?を決めなければいけない。確実にハッキリしている事は何人かの著者も言っているように、世界の人口は増える。日本の人口は減る。で、高齢者が増えるという事である。で、何をすべきなのか?常識的に考えればわかりそうな事であるが、現在の国策はこの確実な将来予測に全く合理的ではない対応をしている。で、国民もある程度をそれを支持している。それが不思議でならない。が、結局は各々自分さえよければいいんだから、とりあえずは票田の老人達がどうにか逃げ切る政策が続くのだろうと思う。 -
朝の通勤時にコツコツ読み進め、2ヶ月でようやく読破。
多様な人選・テーマで一人あたりおよそ2.5ページ。
オムニバス的な感覚で1本をスラっと読めてしまうところがいい。
特に印象的なテーマとしては利益重視の新自由主義がいよいよほころび始めてきている、あたりか。
日本にも世界にもすでに見えている問題がこれだけあって、どうやらそう遠くないうちに変革を迎えるらしい。
ギリギリ20代の自分にはまだ昨日と今日でガラッと白黒入れ替わるようなインパクトを経験したことがない。
生まれた頃にはバブルで物心つく頃には末期・崩壊とはいえ、資本主義までが崩壊するなんて想像もできていなかった。
しかしながらこの本を読み進めていく内に、今目の前にある多くのことが一時的なものであり、ましてや国家なんてものも歴史的な観点からすれば最近のものでしかない、ということをつきつけられた。
これからどうする?という問いかけが、今を生きる一人の人間として自分にも切実なものとして感じられた。 -
筆者によって、深さが違う。
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著名人による未来論
現在と比較してみると面白い -
7年ぶりに読み返した。7年前から変わったこと、変わってないこと、引き続き問題となっていること、7年後を言い当てていること。興味深かった。
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震災後の2013年、知識人がどのように社会を見て、どのように未来を予測していたかがよく分かります。●年前が分かると、●年後もなんとなく見えてきます。
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ふむ
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岩波書店 「 これからどうする 」
各分野のリーダー 228人の日本への提言集。各人3ページ程度だが 3.11後の日本の論点と解決策がまとまっている
柄谷行人の憲法9条論、緒方貞子の多様的な人材論、岩田靖夫の人生の意味論、坂本義和と倉沢愛子のアジアと日本の関係論は とても良かった
養老孟司「これからどうする」への解答は 逃げないこと〜やってみなければ わからない というのはシンプルだが、そうかもしれない
柄谷行人「憲法9条を実行する」
*米中の対立や戦争拡大を防ぐには 国家が戦争を放棄すればいい〜戦争を勝ち続けるより容易
*憲法9条を実行することは 9条を護ることは違う
*戦争の放棄は降伏や服従としてでなく贈与として行う=軍事的な主権の贈与
*戦争放棄した国に攻めた国は 世界中から非難を浴びる
緒方貞子「開かれた多様性に基づく社会へ」
*世界=多様性に基づく場所→日本の発展は 世界の人々との協力やつながりなくしては実現できない
世界の多様性と向き合い、自ら多様性に基づく社会を築くに必要なのは
*より広がりのある視野を持とうとする好奇心
*異なる存在を受容する寛容さ
*対話を重ね自らを省みる柔軟性
*氾濫する情報をより分ける判断力
坂本義和「東アジアで生きる日本の責任」
*責任の意識は 人間が人間であることの証である
*責任の意識は〜他者の尊厳への感性と認識を示す
岩田靖夫「人間の生の意味を根本から考える」
*経済活動は 人間の生を可能にする活動だが、生の目的ではない〜経済活動=富の蓄積→富を何に使うかによって 経済活動は意味を持つ
*科学技術は 人間の生を良くするために利用する→技術の善悪を弁別する尺度は 人間の倫理的判断にある
*他者の土地と物資を略奪するために 人は戦争をおこす〜戦争を廃絶するには 土地と物資の公平な分配が必要
*人は他者との関わりの中で生きている。生きることの根本の意味は 他者との関わりの中で存在すること
倉沢愛子「戦争の記憶をいかに語り継ぐか」
*歴史を評価するときは 国家として日本は何をしたのか、その行為の真意は何かを見極める
*過去を理解しないままに 新しい関係の構築は難しい
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高名な学者様の文章は、人に理解されないことをもって良しとするのか。苦行難行の読書だ。修行と考え最後まで読んだものの理解不能だ。
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「これから私たちはどうすべきか」を10の分野で、228人の識者が縦横に論じるもの。いやいや、モノゴトにはいろいろな切り口、分野、考え方があるものだ。
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TSUTAYAではまだ売っているが、わたくしの読書会では参加いただけた方の職場会議室をお借りして、興味のあったご論稿をわたくしが紹介し、続いて、お読みいただいた方の感想も聞いて、90分を有意義に過ごしたことを思い出します。気になる論稿の意見交換でも十分楽しめる。ただし、論客の著書にあたる必要がある。
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新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:304//I95
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228人の方の提案 なので 面白い物やハッとさせられる物もあったり・・ 同じページ数でも なんだかよくわかんない物もあり・・・
個人的には養老孟司さん 赤川次郎さんの提案(?)が 興味深かったです。 -
各氏2~3Pの短文の中に、各分野から見た”世界の今、そしてこれから”が凝縮して述べられていておもしろい。多くの論者に共通するのは、今が歴史的な転換期にあるという認識、”成長信仰”からの脱皮を訴える点。
内田樹氏、山口二郎氏、加藤節氏、土井隆義氏、湯浅誠氏の論考が印象に強く残る。
そして辰濃和男氏、「ゆったりとぼんやりと」も好き。 -
【新着図書ピックアップ!】岩波書店編集部が未来に向けて、228人の「これから私たちはどうすべきなのか」を集めた本。228人の真剣な主張から、私たちの未来を考えたい。
Let's think together about what we are going to do now.