- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000099745
作品紹介・あらすじ
9.11事件、イラク戦争により、中東地域の政治的再編の動きが加速している。その流れのなかで、シリアとレバノンの政治に、いま何が起こっているのだろうか。政治変動の二大震源地、イラクとイスラエル/パレスチナの中間に位置する両国は、中東政治研究の展望を切り開く鍵を握っている。緻密な実証研究に基づき、両国の政治的実態に初めて理論的に迫った労作。
感想・レビュー・書評
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イランと関係が深い2カ国の政治構造を分析した本作。
この道の第一人者だけあって、短い期間の政治の移り変わりを、かなり濃密に記載している。この両国は、お互いにお互いを必要としている。もちろん、その意味するところは、それぞれ全くちがうけれども。
本書で用いられる政治分析の方法も、他国に応用できるもので非常に参考になった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【由来】
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【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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【目次】 -
レバノンとシリアは社会構成、文化、歴史的経験などの多くを共有している。両国はイスラム宗派とキリストが混在したモザイク社会としての特徴を備えている。歴史的経験では両国は第一次大戦以前はほぼすべての時代においてビザンツ帝国、オスマン帝国といった同一の国家、王朝の支配をうけてきた。1920年のフランスの委任統治開始によって、イギリスの支配下に置かれたパレスチナ、ヨルダン、イラクから切り離された。
シリアとレバノンは2つの国家における1つの人民であるというスローガンがある。