アンデスのリトゥーマ

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制作 : 木村 榮一 
  • 岩波書店 (2012年11月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000220712

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アンデスのリトゥーマの感想・レビュー・書評

  • リョサ独特の文章構成。
    内容にはそこまでひきこまれなかった。

  • リョサ独自の文章構造に、思いがけず時間がかかりましたがようやく読了。
    集団で描かれるインディオの姿が、彼らの犯した罪をしてもまだ悲しく、本当にトマシートの恋模様だけが唯一の救い。

  • アンデス山中の道路工事現場で失踪事件の謎を追うリトゥーマと、一途に恋人を思い続けるトマシートの、2つのお話が並列しています。
    重苦しくやるせない謎解き、と可愛らしいハッピーエンド。

  • 時間と場所の境界が分からなくなるクセになる文体、「アンデスの伝承の内容と現実世界との距離感のなさ」が表われている
    ギリシア神話のエッセンスが効果的に取り入れられている

  • 今も昔も人身御供

     人類は、共同体の維持・持続・発展のために生贄や人身御供を必要としてきたが、それはなぜだろうか。

    おそらくは共同体の成員に対してあえて「平等な人為的脅威」を課すことによって、より共同体の精神的肉体的紐帯を緊密に強化しようとする政治的な深謀遠慮によるものだろう。

    「平等な人為的脅威」を天慮に置き換えるために、古代ギリシアなどでは共同体の誰を生贄にするかについて神託が下されていたが、近現代では血統や異民族や身体上の差異などに起因する共同体内部での差別が重きをなしてくるようである。

    しかし時の歩みと共に共同体がゲゼルシャフトに転化しようとも、生贄による共同体維持のシステムは不滅であり、たとえば最近では芸能界を駆逐された山本太郎氏や大阪の暴力教室の自殺者などがその好例であろう。

  • 複数の物語が会話の中に巧みに織り込まれて、その物語の場面が瞬時に入れ替わる手法が面白い。そして、アンデス山中に起こる数々の殺戮がどのような結末を迎えるのか、主人公の相棒の恋物語と並行して最後まで緊張感を保ち続けた。訳者解説が指摘しているように、アステカ族の生贄の儀式は「残酷で、血を好み、しかも無知だった」からということではなく、太陽信仰がその根底にあったのである。かれらの考えでは、太陽の光がなくなれば農作物が育たず、種族が滅びてしまうのである。われわれ現代人も少なからず、ある種の迷信にとりつかれている。

  • 『緑の家』等が未読のまま突入したが、その点は全然気にならず読めた。
    ストーリーは、アンデス山中で行方不明になった三人の男についての捜査と、主人公の助手が経験した狂おしい恋の結末を同時に追っていく流れとなっている。現在と過去の会話が混ざりに混ざりながら話が進んでいくので、混乱するかと思いきや、落ち着いて読めば問題なく、むしろその過去に同席しているような錯覚さえ覚え、心地よく酔えた。ただし、「戦慄の結末」に吐き気を催し、酔いは一気にさめてしまったが(苦笑)。あとは一服の清涼剤となった幸運に持続性があることを願うばかりだ。
    なお、訳者解説は最後に読んだほうがよいかと思う。

  • ミステリ、伝奇、恋愛、自然、歴史、ノワール……
    様々な要素がぎゅぎゅっと詰め込まれており、
    “これぞ小説界の濃厚とんこつラーメン全部乗せや!”といったところ。


    アンデス美しい風景描写と、
    残忍な時代の対比が緊張感を生み、
    次が見たいけど見たくない、
    人を惹きつける力のある内容となっています。

    ミステリーのような構成で読みやすいので、
    (ところどころのエグさを気にしなければ)
    他人に薦めやすい小説でもあるのかなと。

    主人公は同作者のほかの作品にも出てきているようですが、
    この作品から入っても違和感ないですし、
    読みにくさは全くないので、ここからの入門もありだと思います。

  • リトゥーマ三度目の登場?

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    「苛烈な〈革命〉の嵐吹き荒れるペルー。『緑の家』のアマゾンとは一転、テロリストの影に怯えながらアンデス山中に駐在する伍長リトゥーマと、愛すべき助手トマスの目の前で、三人の男が消える。彼らの身に何が起こったのか? 迷信、悪霊、暴力、正義──交錯する語りのなかに、悪夢と現実が溶け合う。ノーベル賞作家・バルガス=リョサの世界を堪能できる一作。 」

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