折り返し点: 1997~2008

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (522ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000223942

感想・レビュー・書評

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  • 宮崎さんの『もののけ姫』以降、12年間の軌跡。この間の作品は『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』と『崖の上のポニョ』。映画製作以外の活動としてはジブリの森美術館の設立等があり、それらについて、直接的間接的に宮崎さんがどう考えているのかが本書で伺い知ることができます。

    但し、『もののけ姫』から時代が新しくなっていくに従って、映画自体について語られる事が格段に減って行きます。(特に『ハウルの動く城』については、本書では全く語られていませんでした。この作品は僕にとっては難しかったので、これについては非常に残念だった。)

    これは映画作品については作品自体から感じて欲しいという、宮崎さんの意図(希望)があったのではと思いますが、宮崎さんの社会的ステイタスが作品を追うごとに上昇していった事により、プロモーションのために、わざわざ語る必要性が無くなっていったからだとも思います。


    自然環境や日本社会等、様々な事が書かれていましたが、その中でも「失われた風景の記憶 吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』をめぐって」という小文がとても素敵でした。


    何分大著(全部で520余頁)なので、宮崎ファン、ジブリファンでなければ全部読み通すのは厳しいかもしれませんが、僕にとっては非常に参考になる良書でした。

  • 本棚に眠っていたのを、お盆休みに読みました。

  • 『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』から最新作『崖の上のポニョ』まで―企画書、エッセイ、インタビュー、対談、講演、直筆の手紙など60本余を一挙収録。宮崎駿12年間にわたる思想の軌跡。

    宮崎駿の完成品が出来るまでの過程をのぞけます。

  • 私の人生において、おおいに影響力をもつ宮崎監督。いわずもがな、世界的な監督(影響されてない方が少ないのでは)のインタビューやエッセイ、メモなどが編集されてます。
    その創造の泉に一端でも触れたいとき、読みます。

  • メディア露出がほとんどない宮崎駿の考えにたっぷり触れることができる貴重な1冊。「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」に関するインタビューが特に多く、これを読んでから映画を観ると、受ける印象が大きくと変わる。読んだ後「ハウルの動く城」を観たら感動した。

  • 宮崎さんの喜びと苦心と苦悩の軌跡その2。物事のとらえ方とかホント尊敬します。

  • ジブリの企画書を読めるだけで幸せ

  • もののけ姫と千と千尋の神隠しに関するインタビュー等をまとめた本
    映画の登場するキャラクターの意味や監督が込めた想い等が語られている。

    自然や時代についての見方を考え直す時に読み直したい本。

  • 出発点の続編!信頼できる大人の代表格・宮崎駿の老境やいかに!

  • 宮崎駿がすきなひとにオススメ

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著者プロフィール

アニメーション映画監督。1941年東京都生まれ。学習院大学政治経済学部卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)入社。「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)で劇場作品を初監督。1984年には「風の谷のナウシカ」を発表。1985年にスタジオジブリの設立に参加。「天空の城ラピュタ」(1986)、「となりのトトロ」(1988)、「魔女の宅急便」(1989)、「紅の豚」(1992)、「もののけ姫」(1997)、「千と千尋の神隠し」(2001)、「ハウルの動く城」(2004)、「崖の上のポニョ」(2008)、「風立ちぬ」(2013)を監督。現在は新作長編「君たちはどう生きるか」を制作中。著書に『シュナの旅』『出発点』『虫眼とアニ眼』(養老孟司氏との対談集)(以上、徳間書店)、『折り返し点』『トトロの住む家増補改訂版』『本へのとびら』(以上、岩波書店)『半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義』(文春ジブリ文庫)などがある。

「2021年 『小説 となりのトトロ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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