子どもが見ている背中: 良心と抵抗の教育

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000228695

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  • ヒステリックな主張に気分が悪くなる…。

    まず、日本帝国が作り上げた国家神道と日本古来からの民衆の気分としての神道的なモノとを混同して、全てを否定するのが気持ち悪い。
    自分の国の神話や歴史、文化を知らない教えない、こんなにも嫌う国が他にあるのだろうか…。
    自分のルーツに嫌悪感を抱くように教育されてきた世代がある。
    それって逆に、とっても不幸なことだと思う。

    あと国旗国歌。
    なんでそんなにムキになって否定するんだろう…。
    義務教育の教育費は国から出てる。
    その事だけでも国旗揚げていんじゃない?
    国歌に対するアレルギー、音楽教師が多くあげられていたけれど
    その歌を間違った使い方をした為政者を憎めばいい訳で、
    歌そのものを憎むのは芸術家として違うんじゃないかと…。

    自分の信念と、経済活動としての職業、そこに齟齬があるのは、ある程度仕方がない事で、それって皆がそこから自由になる事なんて出来ないし、
    誰も妥協しながら頑張ってるんだよ。
    もちろん、教育という場で貫くべき良心はあるかもしれないけど、それって国旗国歌ごときで使うモノ…??って思う。
    煙草嫌いの人が煙草会社に就職し無ければいいのと同じように、
    学校ってシステムで建前を学んで、そこで、そこそこ巧くやれた人が教師をやってるんだろうに…。

    良く解んないけど、ただ、こんなにも嫌だって人が多いなら国歌改めれば?って思う。
    余計な過去のついていない、誰もが声をそろえて歌える、まっさらな国歌。
    「大地讃頌」を国歌に♪なんて声が昔あったような…
    ただ、こ~ゆ~人たちは、結局歌が何であれ嫌なんだろぉな。
    ナショナリズムの完全否定。
    そこから、本当の意味での他者理解は育まれるのだろうか…。

  • 分類=日本・教育制度・学校。06年10月。

著者プロフィール

1944年生まれ。長浜赤十字病院精神科部長などを経て、現在、関西学院大学教授。専攻は比較文化精神医学。1999年2月の広島県立世羅高校・石川敏浩校長の自殺についての検証をきっかけに、君が代強制に苦しむ教師たちの精神医学にかかわる。著書に、『虜囚の記憶』(みすず書房)、『子どもが見ている背中』(岩波書店)、『させられる教育』(同)、『戦争と罪責』(同)、『喪の途上にて』(同、講談社ノンフィクション賞)『コンピュータ新人類の研究』(文藝春秋、大宅壮一ノンフィクション賞)など多数。

「2009年 『教師は二度、教師になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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