これは誰の危機か、未来は誰のものか――なぜ1%にも満たない富裕層が世界を支配するのか,
- 岩波書店 (2011年12月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000229173
作品紹介・あらすじ
金融の崩壊、格差の拡大、貧困層の増大、食糧・水危機。世界中を席巻する危機のからくりに、多くの人が気づきはじめている。この危機をつくったのは私たちではない。しかし、この危機を突破するためには、私たちが立ち上がるしかない。『なぜ世界の半分が飢えるのか』の著者が、現在の食糧・水・環境問題の危機的状況を平易に解説、未来へと私たちを導く。著者は言う。未来を、私たちの手にとり戻せ、と。
感想・レビュー・書評
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人々は、皆、自由があると思わされている牢獄の中で暮らしており金融、経済が世界に不平等を押し付けているという。
アダム スミスによる「すべては自分のために、何一つ他人には与えないというのがどの国、時代においても、支配者に共通する浅ましい考え方のようだ」という言葉を度々引き合いに出し、現代における支配者はダボス階級であるといい、グローバル化に対し、痛烈に批判している。
サブプライム問題に関する政府の対処を「犯人が褒美を受け取り、何の罪もない者が罰を受けるという不道徳なルールの下にいる。」や、
「地元種の若木で再植林をするのではなく、速成のユーカリを植えるといった世銀の手段を許すな」など厳しい言葉が続く。
再生可能エネルギーへの根本的な大規模転換や、明確で民主的な規制などを提案しつつ、筆者の怒りを感じ、
貧困、食糧、水、紛争、金融危機など世界が抱える問題の根は同じなのだと実感した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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【由来】
・スーザン・ジョージを知ったのは森さんとの対話の中で。ただ、amazonで著作のレビューをサラッと見ていくと、少し極端な人なのかも知れない。これは岩波なので、トンデモ本な確率は低いだろうし、最近の本でもあるので。
【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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反グローバリズムの旗手。