これがすべてを変える――資本主義VS.気候変動(下)

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000229579

感想・レビュー・書評

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  • 著者の不妊治療や繰り返す流産と、環境が殺されていくことが重なって見えるところが圧巻。非常に説得力を持って環境汚染による生物多様性の失われていく様が描かれている。気候問題は気候正義とも言われるように、倫理的問題でもある。しかし、対案を示し、自分たちでコミュニティを守ることが必要な問題でもある。アメリカやカナダなど先住民族のいるところでは、日本とはまた違った景色が見えているようである。

著者プロフィール

1970年、カナダ生まれのジャーナリスト、作家、活動家。デビュー作『ブランドなんか、いらない』は、企業中心のグローバリゼーションへの抵抗運動のマニフェストとして世界的ベストセラーになった。アメリカのイラク戦争後の「復興」に群がる企業の行動に注目したことがきっかけとなった大著『ショック・ドクトリン――惨事便乗型資本主義の正体を暴く』は、日本でも多くの読者に受け入れられた。『これがすべてを変える――資本主義 vs。気候変動』は、「『沈黙の春』以来、地球環境に関してこれほど重要で議論を呼ぶ本は存在しなかった」と絶賛された。2016年、シドニー平和賞受賞。2017年に調査報道を手がける米ネット・メディア「インターセプト」に上級特派員として参加、他に『ガーディアン』『ネーション』などさまざまな媒体で記事を執筆している。

「2019年 『楽園をめぐる闘い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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