- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000233156
感想・レビュー・書評
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奇跡的に重篤な心筋梗塞から生還し、精進料理をまとめあげた。料理本と違い、料理に対する思いが熱くかたられている。思い出もある。いくつか、私も作ってみた。水上勉のアドバイスが、出来栄えを助け、美味くしあがる。
塩だけにすべきとか、よく水分をとばすとか、禅寺ですしこまれた者の生と食に対する欲望が、真剣勝負で要をおしえんとする。
100とあるが、後ろにおまけが沢山ある。
使われている陶器は角さんの作品で、素晴らしい。
すみさんを世に出した1冊と思いますが、角さんの作品はさらに進化しています。
この本は1冊は料理用に、もう一冊は、再読用にしています。 -
帯表
独身老人時代の台所読本
全国百万人心臓病患者に贈る
15年ぶりの書き下ろし
カラー写真多数、レシピ付
帯背
料理は哲学だ
帯裏
この仕事は愉しかった。
一品ずつつくり終えて、味見する時は格別で、皿や小鉢に盛りあげて、写真家に手渡す時のよろこびは、『赴粥飯法』にも書かれていない心の躍動であった。
しかも、畑へ出て、収穫、あるいは山を駆け走って掘る、まびくの気分は同じ空気を吸って生きているはずなのに、いつもとちがった。 -
手本にしたい暮らし方です。まずできませんが、せめて料理だけでも真似したい。
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精進料理の本です。が、著者最晩年に暮らした北御牧村(現、東御市)での里山暮らしを知る本でもあります。そして、自然との関わりの中で人生というものを少しだけ考えてみるきっかけになりそうな本です。もちろん、お料理本のコーナーに置いておくのが一番ふさわしいでしょう。
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結局、桜守を手に取る前に、自宅本棚にあったこれを読み始めた。作者の生い立ち。今では考えられないが、こういう幼少期の経験が人を生かすことになるということも事実だと思う。