神祭

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000233477

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  • 坂東眞砂子 著「神祭(じんさい)」、2000.5発行。短編5話、眞砂子ワールドが拡がっています。「神祭」は祭りに捧げられる生け贄の鶏、その鶏に神様が宿っているかのような40年の時空を超えた世界です。「火鳥(ひとり)」は、川で裸になって、泳ぎ、その後腰巻を洗う女を、じっと陰から眺め、自分の母親と同じくらいの女性に魅かれていく少年を描いたものです。

  • 高知を舞台にしたいくつかの話・・・

  • 図書館で借りました。

     ホラー。短編集。
     表題は不気味。
     卵を埋めなくなった鶏がくびり殺されるのだが、逃げおおせる。
     それが四十年後、帰ってくる。ぼろぼろになりながら、首のないまま走ってくる。
     主人公の不幸を肩代わりして。
     それはながく絶えていた祭りの合図。

     インパクトは表題と「祭りの記憶」が一番強い。
     この作品は全体に「世間体」という圧迫感がある。
     ほんの少しはみ出してしまった者が主人公。  

     「死国」「狗神」を書いた人。

  • 坂東 真砂子さんも・・暗いなぁ(笑)ダークな時にはあまり読まないようにしよう。

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著者プロフィール

高知県生まれ。奈良女子大学卒業後、イタリアで建築と美術を学ぶ。ライター、童話作家を経て、1996年『桜雨』で島清恋愛文学賞、同年『山妣』で直木賞、2002年『曼荼羅道』で柴田連三郎賞を受賞。著書に『死国』『狗神』『蟲』『桃色浄土』『傀儡』『ブギウギ』など多数。

「2013年 『ブギウギ 敗戦後』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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