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- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000233989
作品紹介・あらすじ
二〇〇〇年から翌年にかけて、日本の歴史教科書はまたしてもアジアの国々の批判を浴びた。底流に渦巻くのは、日本はアジアにたいする植民地化と戦争を真に自己批判していないのではないかという根深い疑念である。歴史叙述とりわけ近代史は、いずれの国においてもナショナリズムを助長する格好の温床となってきた。本書は、日韓の歴史家たちが植民地支配の過去を克服して真の相互信頼を築くべく、植民地化と近代性の関係という両国のナショナリズムにかかわるもっとも困難な問題に挑戦し、ナショナリズムの同時克服を可能にするような新しい歴史叙述を模索した、貴重な記録である。
感想・レビュー・書評
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「植民地の憂鬱」で、併合後生まれの農村青年S君が、しばらく都会に出た後で農村に戻って来てからというもの憂鬱になって、日記の中で「時間の浪費」とか「鬱」という言葉をよく書いていたという点がとても面白いと思った。近代的な時間観の無い併合前の世代からしたら、S君は新人類だったんだろう。日本は当時の朝鮮人の考え方や人生観もずいぶん変えたんだろうなと思った。どの論文も勉強になったり示唆的だったりする本でした。
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