<民が代>斉唱-アイデンティティ・国民国家・ジェンダー-

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  • 岩波書店 (2003年8月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000237574

<民が代>斉唱-アイデンティティ・国民国家・ジェンダー-の感想・レビュー・書評

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  • 2007年度和光大R先生院ゼミテキストのひとつ。

  • 定住外国人(とくに、ここでは「在日韓国朝鮮人」)問題をジェンダーを媒介に内在的に批判しつつ、戦後日本の国家のあり方を問題化した書としては、多分、貴重だと思う。「在日」というアイデンティティ・ポリティクスをめぐる差別と非対称性の問題、フェミニズム等も含め、一見「良心的」な知識人もが差別構造に荷担しているとの批判は明快。勢いよく読ませるし、学ぶところも多いけれど、個人的には、アイデンティティ・ポリティクスそのものへの懐疑があるし、多様性の称揚に収斂してしまった感があって、物足りなさが残った。

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<民が代>斉唱-アイデンティティ・国民国家・ジェンダー-の作品紹介

女性、高齢者、子ども、外国人…。近代国民国家はいくつもの境界をつくりだし、私たちを分断している。社会に渦巻く不安と不満のはけ口として、弱者はつねにスケープゴートにされてきた。なぜ定住外国人の市民権獲得が阻まれるのか?家父長制に苦しむマイノリティ女性はどこに助けを求めればいいのか?境界に潜む差別と抑圧の構造を揺るがし、国民の呪縛によって硬直した自らのアイデンティティを問いなおすことなくして、ポスト国民国家時代の"共同性"はありえない。外なる差異と内なる差異を超え、ともに暮らす社会をめざす"解放"の思考が、ここにある。

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