- Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000241434
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
女、こどもはだまっとれと言われて黙っていたら、アメリカや日本をはじめ、世界はとんでもないことになる。
自分の住む家、家族、国を守るために、もっと真剣に考え、言いたいことを切にうったえましょうと提言している元気な米谷ふみ子さんのエッセイである。
人権問題や社会問題などあまりにも歯に衣着せずに話すのでメディアから煙たがられたりしながらも、常に脳のシナプスを活性化させるべく、たくさん刺激を受け、考え、意見を発信している米谷さんはかっこいいおばあちゃまである。-
2011/08/31
-
2011/08/31
-
-
1930年大阪生まれ、アメリカ在住の作家は、アメリカに住み続けているからこそ見えてくるアメリカの諸相を、「アメリカさんの言うなりになったらあぶないんだよ!!」って発信しつづけている。
施設にいる脳障害の息子へ介護がおかしいのではと疑問を投げかけても一辺倒の言葉しかかえってこない。心臓病の夫の投薬過剰にも対処が遅い。そしてアメリカの医療のあやうい状況を知らせてくれる。
小田実さんとは幼馴染。彼の平和活動に共感してアメリカで原爆イベントを地道に繰り広げている。
気骨あふれるふみ子さんの「女はだまっとれ」「子供はだまっとれ」「年寄りはだまっとれ」は、言われるままになったら絶対にいけないよ・・・というメッセージです。
アメリカに50年近く住んだ経験から、客観的に日本政府の言動をながめ、いまだに彼らが井の中の蛙であるのに驚くとともに、自分の戦前から戦中の経験を書き出すことで、どうして戦争に反対するのか、個人の権利と戦争の放棄を守りたいとの熱いこころ・・。
彼女は、日本人として唯一世界に自慢できる、一番品格のある憲法の遵守を願っている。