ファシリテーション 実践から学ぶスキルとこころ

  • 岩波書店
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000246484

作品紹介・あらすじ

人が集って何かをしようとするとき、どうしたらお互いに活かし合い、創造的な成果に結びつけることができるだろう。そんな問いに答えるのが「ファシリテーション」です。企業、地域、NPO、学校などの現場で参加型の場づくりにたずさわる五人のプロ達の実践例をもとに、ファシリテーションの技法を紹介します。空間デザインや板書の効果的な活用法などすぐに役立つアイディア満載の実践テキスト。

感想・レビュー・書評

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  • 導入として、教育現場、ビジネス、街づくりなどにおけるファシリテーションの実例を挙げている。そして、汎用性の高いファシリテーションの手法の解説。最後に、根本的なファシリテーターとしての在り方、精神的姿勢について言及している。

  • 本書の革新は第三部「ファシリテーションのこころ」にあると感じた。ファシリテーションを目の前の一会議や一イベントのためのツールと捉えず、「平和で持続可能な社会のため」に必要なコミュニケーションだと断言している点にスケールのちがいを感じずにはいられなかった。
    何かと効率が重視される社会の動きを懐疑的に見直し、参加者の次なる行動に結び付くよう深く納得された結論に至らせるファシリテーションを行うための姿勢が説かれている。

    スキルを身につけようと息巻く前に、どういう姿勢でファシリテーションに臨まなければならないのかという、よい気づきを与えてくれる著書であった。

  • すぐに使えるテクニックや体験記的なエピソード集もいいけれど、やっぱり心持ちのところが最終的に読むべきところな気がする。自然に。

  • ファシリテーションを初めて学ぶにも、スキルをより深めるにも役に立つ1冊である。体験談を交えた話もあるので非常に読みやすい。

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  • 2013.08 技術論ではなく、実践事例紹介が中心。ビジネスから教育、地域課題の解決まで。どんな場面でどんな課題にファシリテーションが役立つのかよく分かる。ファシリテ-タ-も様々なタイプの方がいることが理解できる。

  • 会議が上手くいかないのは、積極性が低い事と協調性が低い事が主な原因。つまりお互いに活かしあえていないのだ。これを解決するには参加と相互作用を促す必要がある。参加とは意味を共有する事。相互作用とはお互いが影響を与え合い、考えや行動が変化する事だ。と書いている。理屈はわかるが、実例ないためイメージがわかない。たんなる理想論ではないかという気さえする。

  • 長尾先生推薦の著。読んで真新しいことを感じなかったのは、不登校の新人研修を始め、普段受けている研修の質がとても高い証拠なのだと思う。場を作る細かい心遣いはとても勉強になり、活かしていきたい。
    オリエンテーションのOARR
    1、OUTCOME
    2、AGENDA
    3、ROLE
    4、RULE
    はいつも忘れないようにしよう。

  • 章により、書き手が異なり文章の味付け方も違う。ただ、実例の後に導入が入ってくる構成なので入門書にはぴったりかと。

  • ファシリテーションとは何か、ファシリテーターとは何をすべきか、などを学ぶ入門書。平易な語り口で読みやすかった。

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著者プロフィール

1957年東京生まれ。東京大学文学部宗教学科卒業。広告会社の博報堂に就職。その後休職しカリフォルニア統合学大学院(CIIS)に留学。組織開発・変革やファシリテーション、ディープエコロジーなどを学び帰国。復職し、人材開発や企業の社会貢献、NPO/NGOをつなぐ仕事などに従事。愛知万博(2005年)では「地球市民村」を企画・プロデュース。明治大学、聖心女子大学、立教大学大学院の兼任講師、同志社大学政策学部教授を経て、現在、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院(2016年4月発足)教授。著書に『ワークショップ』『ファシリテーション革命』などがある。

「2015年 『講座スピリチュアル学 第5巻 スピリチュアリティと教育』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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