- Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000247085
作品紹介・あらすじ
「戦争体験のない者が、戦争体験のない者を相手に、戦争体験を語る」本書は、沖縄戦をテーマに、元ひめゆりたちと一緒にこの難題にチャレンジした高校生と大学生の試行錯誤の日々を描く。戦争の体験を語り・継いで新しい「伝える人」になるという"いのちの仕事"をひきついだ若い世代が、それぞれ自分自身でつかみとったものとはなにか。
感想・レビュー・書評
-
元ひめゆり学徒と沖縄の高校生・大学生がいかに戦争体験を継承するかということに取り組んだプロジェクトを、追った本。
「平和」とは「いのちそのもの」。戦争を体験しなくても、「こころで思い起こす」ことはできる。「犬死に」と靖国神社。
心に響く記述が随所にありました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戦争
-
ノンフィクション作家・下嶋哲朗が主催した「虹の会」の2004年8月の発足から500日にわたる活動記録、成果をまとめたリポートです。会の参加者は、戦争体験を語る元ひめゆり学徒の方々と、それを継いで新しく伝える「後継者」としての高校生、大学生といった若者たち。取り組みのきっかけは、ある平和集会で女子高生が発言した、元ひめゆり学徒の言葉が「こころに届かない!」という衝撃のことばからでした。「戦争を語り継ぐ」ということははたして可能なのか、そしてどんな意味があるのか、考えさせてくれる一冊です。沖縄にいる3人の外国人留学生もインタビューで登場し、内容に奥行きを与えています。
-
考えさせられること多い一冊。