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- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000247726
作品紹介・あらすじ
対日協力者が粛清されるや、革命聖地の延安出身のモンゴル人共産主義者までもが、「民族分裂主義者」として弾圧の標的となり、災厄はさらにその家族や係累へと及んだ。内モンゴルに大量の漢族移民が送り込まれ、粛清はより組織的かつ残忍なものとなり、草原は荒れた沙漠と化していく。やがて内モンゴルの文革は、一人のモンゴル人が「内通者」の罪人に仕立てられ結末を迎える。巨悪は闇に葬られ、恐怖の現実は忘却され、語ることすら許されない歴史。
感想・レビュー・書評
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毛沢東による文化大革命の犠牲になる少数民族がよく分かる本である。モンゴル人だけではなくウイグル、チベットも同様で、ポルポトの大虐殺の原因も作った、虐殺輸出国である。
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目次
第Ⅲ部 根元から紅い延安派
第7章 モンゴル人を殺して、モンゴル族の人心を得る
第8章「モンゴル人虐殺は正しかった」
第9章「モンゴル人がいくら死んでも、埋める場所はある」
第Ⅳ部 トゥク悲史―小さな人民公社での大量虐殺
第10章「文明人」が作った巨大な処刑場
第11章「中国ではモンゴル人の命ほど軽いものはない」
第12章「モンゴル人が死ねば、食糧の節約になる」
終章 スケープゴートもモンゴル人でなければならない
視座 ジェノサイドとしての中国文化大革命
おわりにーオリンピック・イヤーの「中国文化大革命」
内モンゴル自治区文化大革命年表
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