- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000248242
作品紹介・あらすじ
メキシコ社会を震撼させる「麻薬戦争」。格差の拡大や国家の機能不全を背景に、犯罪と暴力の嵐が吹き荒れ、10年間に15万人以上の死者が生み出されている。国際的な巨大犯罪組織と化した麻薬カルテル間の抗争、それを殱滅しようとする政府軍や警察も交えた戦闘…。戦争状態に陥るメキシコの現実を、そこに生きる人々の姿を通して報告する。
感想・レビュー・書評
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一般の人々に目を向け、今世界で何が起こっていてどのように人々が苦しんでいるのか、生活しているのかがとてもリアルに描かれていて心打たれます。
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麻薬戦争の詳細を勉強できると期待して買ったが、期待ハズレだった…
麻薬戦争の概略を説明しつつ、メインはそこで苦しむ一般住民,特に引越しもできない社会的弱者(その中でも特に子どもたち)の悲惨な状況、それに対する各種非営利団体の活動が紹介されていた。著者がかなりリベラル寄りで、その価値観を前面に出しているので、読み手を選ぶ。個人的には、フラットな立場で事実を紹介している本が好きなので、ちょっと受け付けなかった。 -
ふむ
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個人の視点にフォーカスして書かれているのは斬新であったと思う。一方で、個人の個別事象と戦争として起きていることの区別、今ひとつ全体感が掴めず最後まで読み続けることが出来なかった。
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麻薬などの犯罪組織に牛耳られてしまったメキシコの草の根を報じたルポ。
罪もない何万人もの人が消され、子供たちの未来をも蝕んでいく。麻薬カルテル、麻薬戦争などの言葉だけでは伝わらない悲惨な実情。警察や政府までもがグルになって犯罪組織の一端を担っていたり、見て見ぬふりをしたりと国家まるごと腐敗しているような現実に絶望感を覚える。
そんな中で立ち上がる人々がいることに人間の強さと希望を感じるが、一方で凄惨な現実とのギャップが一層際立つ。 -
368.83||Ka
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東2法経図・開架 368.8A/Ku17m//K