民主党政権とは何だったのか――キーパーソンたちの証言

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制作 : 山口 二郎  中北 浩爾 
  • 岩波書店 (2014年7月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000248730

民主党政権とは何だったのか――キーパーソンたちの証言の感想・レビュー・書評

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  •  本書の最大の問題は、小沢一郎や小沢に近かった政治家へのインタビューを行っていないことで、小沢についてはいわば「欠席裁判」になっていることである。拒否されたのかもしれないが、少なくとも例えば細野豪志あたりは何とかして招くべきであった。また、問題設定や編集内容において年長の編者の山口のイニシアティブが強すぎ、政権や政策への評価にかなりバイアスがかかっているのも注意を要する(特に消費税問題)。

  •  山口二郎、中北浩爾、杉田敦、宮本太郎らが行った民主党政権のキー・パーソンたちへのインタビューを編集したもの。といっても、小沢一郎と「国民の生活が第一」に参加したメンバー、前原誠司・長島昭久らのタカ派にはマイクを向けていない。辻元清美を除けば民由合併前の旧民主党出身、辻元を入れれば現在の民主党リベラル系の政治家に対象がほぼ限定されている。

     それゆえだろうか、基本的なトーンとして〈小沢一郎の失策と責任〉が強く打ち出された形になった。もちろん、政権期の動静にかんする部分はほんとうに興味深かったし(野田佳彦が一番長持ちした総理だったという詩的には改めて驚かされた)、与党経験のないグループが政府を廻すことがいかに困難か、という事実は痛切に伝わってきた。小沢・鳩山・菅の「トロイカ」が、実質的には何もコミュニケーションがなかったという証言には、「その程度のことなのか」とがっかりさせられた反面、まあ人間のすることなどその程度なのかもしれない、という妙に納得させられてもしまった。

     だが、やはり小沢をスケープゴートとして扱うような構成とまとめ方には違和感を感じざるをえない。ありていにいえば、民主党政権の総括は、ある意味で、政治学者山口二郎の総括という側面も持っているのではないか。最後の対論で中北がソフトな口調で食い込んではいるけれど、〈純化された〉現在の民主党に期待したいという山口が、過去の自らの所論をどう反省し、どう修正しているのかは、決して明確に語られているわけではない。

  • これを完成形として出版するなら、抵抗した官僚や小沢一郎さんへのインタビューが無い理由について、言及すべきかと。あと、インタビュー内容についての信ぴょう性ですか。メニューに無い料理を強制的に食べさせる生き物が、どこまで真実の発言をしているのか、一般書なら素人にもわかるようにして欲しいです。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:312.1//Y24

  • 割と面白かった。民主党政権のキーマン全員に
    インタビューをしていて、割と生々しくそうだったのか
    みたいな部分も描かれています。ただ、(政権内部の
    キーマンではないのかも知れませんが、)小沢氏や
    小沢氏に近しい人へのインタビューが全くなく、
    そこに対しての攻撃意見は書かれてあるのだが、
    それに対しての弁明や反論がないので片手落ちのような気もします。

    社会民主主義と新自由主義という観点で自民党
    との比較軸があって、そこの対立軸に対して個人的には
    期待していたのですが。うまくいかなかったみたいです。

    また、民主党は、政策重視ではあったが、
    党利党略党勢についてあまりに幼稚であった
    感じがします。
    そのため、政策はよくわからないが、
    党利党略党勢の維持に長けている自民党に
    戻ってしまって・・という感じで、
    党勢の維持・自分の勢力を拡大すること・
    そのためにマスメディアにこび、マスメディアの
    愚劣さを利用して右傾化し、経済対策にビジネス
    利益論理を振り回し、公共に対してもビジネス
    理論を適用する現在の政権が出てきているのでは
    ないかと思います。
    なので、もっと民主党に頑張ってほしいですし
    前の民主党政権の功績もきっちり確認して今後の
    糧としてほしいと思います。

  • オーラルヒストリーについては、様々な作品が出ているが、今回の作品は政権(鳩山、菅、野田)ごと、政策ごとにキーパーソンから話を聞いて編纂している。
     インタビューアが何気に豪華。

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民主党政権とは何だったのか――キーパーソンたちの証言の作品紹介

どこで失敗したのか?政権内部では何が起きていたのか?12人の政治家へのインタビューから政権交代の経験を冷静に評価。日本政治の刷新への材料を提供する。

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