読む力・聴く力

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  • 岩波書店 (2006年11月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000254540

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読む力・聴く力の感想・レビュー・書評

  • 前半の内容が素晴らしく、後半が楽しみで読み進めたが、肝心のそのシンポジウムが、それ程私の興味をそそる事もなく、少し拍子抜けで読了。

  • 「読む 聴く」の大切さ。生涯何冊本を読めるか。言葉のほかにも。
    河合隼雄・・・読むこと、聴くこと、生きること
    立花隆・・・人間の未来と読むこと、聴くこと
    谷川俊太郎・・・小アンソロジー

  • 読むこと、聴くこと。
    とっても有名な先生たちの本。
    シンポジウムの様子も楽しめる貴重な一冊でした。
    河合先生ー自然に反応する
    立花先生ー垂れ流しさせたあとの残ったものの中に価値がある
    谷川先生ー無為の力、脳に任せる

  • 2005年、小樽のセミナー。立花氏いわく、「生涯何冊本を読めるか」、確かにそのとおり。読むこと、聴くことに関して三氏の考え方の提示。

  • 立花隆のことは全然好きではない。でもIO比の話は納得。ただわたしはこういうことを、IO比という言葉で表してしまう感性があまり好きではない。

  •  「読むこと」「聴くこと」をテーマに、カウンセラー、ジャーナリスト、詩人の3者がディスカッション形式でまとめられている。面白いのが、立場のちがう3人の「読むこと」「聴くこと」に関しての観点である。

     カウンセラーである河合氏は、『話さば聴け、話さなくとも聴け』というように、徹底的に体を使って聴くことを基本とする。相手を「よむ」際、「こうしなさい」ではなく、ぼんやりと自分を入れて考え、その可能性に注目することが大切である。

     ジャーナリストの立花氏の「聴く」は、相手の意見や考えを引き出すために、根堀り葉堀り聴くことである。IO比(インプットとアウトプットの比率)を考え、インプットが多いほど、著書としてよいものができるとしている。そして、脳科学の観点より、「聴くこと」の本質は、結局「わかる」ということであると説明している。

     詩人の谷川氏の観点もおもしろい。詩を書く際、書物からインプットして書くことは、詩の世界では下劣とされている。言葉にならない、無意識の混沌のようなものをインプットし、それを言語としてアウトプットするのが詩であると考えている。

     議論は昨今のインターネットの状況にもふれている。情報過多の世界において、個人の頭脳はそこにあるが、体がそこには存在しないことに危惧している。インターネット上にある、情報や知識を
    個人の頭脳ですべて消化することは不可能である。そこは「出会い」として割り切ることが大切だが、それよりも大切なのは、その情報や知識のベースとなる、個人の知恵である。多種多様な情報や知識に振り回されないためには、個人の経験や体験に基づいた知恵が必要となってくる。そのため、「読む」「聴く」は人間にとって欠かすことができない。「読む力」「聴く力」は、どんな社会においても、その背景の「生きること」につながっているのである。
     

  • 図書館でふと目にして手に取った。

    心理学の河合先生、ノンフィクション作家の立花隆氏、詩人の谷川俊太郎氏、何という面白い取り合わせだろう!

    そこここに散らばる数々の宝石のような言葉!

    河合先生の「カウンセラーは研究者と芸術家と勝負師が三つあって初めていい。」という言葉は、私が抱えていた課題の大ヒントでした。

    研究者であり続けることはあたりまえ。

    勝負師!?うぅ~ん、深いなぁ~。でも、わかるわかる。

    芸術家!!!そうよ、この芸術家的センスが大事なんだわ!と。

    この本はシリーズで「学ぶ力」「声の力」「絵本の力」「笑いの力」があるそう。

    全部読んでみよう!

  •  「聴く」ということ

     聴くというのはつまるところ、脳が聴くということである。フランス語で「聴く」という動詞はアンタンドル(entendre)というが、これにアンタンデュ(entendu)という過去分詞があり、日常的によく使われる。直訳するとアンタンデュは聞こえたか?ということになるが、これは「わかった?」という意味である。つまり「聴く」ということの本質は、情報の乗った音が物理的に聞こえるだけでなく、理解することである。つまり、脳でわかってはじめて「聴く」という動作が完了することになるのだ。「読む」ことも「聴く」ことも人間が生きるということにかなり密接に関わっているということが「わかる」だろう。

  • p107

    p162三浦梅園

    p180

    p186

  • インタビューする前に読んでおいたらよかったね、といわれた本。

    言われて、そうだ読むつもりだったんだ、と思い出した本。
    (チェックしてたのにすっかり忘れていた)

    詰めの甘い自分に自戒を込めてじっくり読みたい。

    「読んだ後感想」
    やっぱりインタビュー前に読んでおいたらよかったな~。
    心構えに関する本。だと思いました。

  • 臨床心理士(河合),ノンフィクション作家(立花),詩人(谷川)の3人が語っている。
    人間,物質,芸術と異なる世界に属するかれらの意見を比べるのは面白い。

    ・人間を相手にしてる河合さんは、勝負師のカンが大切。
    →自殺の見極め
    ・物質を相手にしてる立花さんは、膨大なインプットを凝縮した価値のあるアウトプットにする。
    ・芸術を相手にしてる谷川さんは、意味のある言葉を超えるものを目指す(オノマトペetc)。
    といった違いが面白いなぁとおもった。

    ・「読むこと・聴くこと」は経験による知恵みたいなもので、その背景には「生きること」がある。
    ・本当のリアルな世界は全部、出会いなのです
    といった言葉が残った。。


    森へ 谷川俊太郎
    読む人の眼は うごめく文字の森に分け入って行く
    読む人の耳は ページに降るひそやかな雨音を聞く
    読む人の口は 半ば開かれ言葉を失い
    読む人の指は 気づかずに主人公の腕をつかんでいる
    読む人の足は 帰ろうとして物語の迷路に迷い
    読む人の心は いつしか見えない地平を越える

  •  河合隼雄先生が引用されていた、将棋打ちの谷川浩司さんの言葉「(将棋で)本当に一流になるためには研究者と芸術家と勝負師、この三つがバランスよく存在していないと」に納得。

     立花隆のIO比の話で、自分の詩について考えた。いくらでも言葉が出てくるときというのは、よくも悪くも自分が激しく揺さぶられる体験をしている時だな、と。それは一冊の本を書くのに、千冊を読むことに似ている。「あわわ」をあえて言葉にしているのが詩人。なるほど。

     谷川さんは講演内容の代わりに作品を載せてらっしゃる、そこも面白い。詩の力は、読む力・聴く力に支えられているのだということを表しているな、と思った。

  • …本書は著者3人の「はじめに」と立花と河合の講演、谷川の詩のアンソロジー、3人のシンポジウムの記録で構成されています。ぼーっとそこで自然に起こることに身を任せるという河合隼雄の聴く態度。とにかく読む、そこから世界を探求していく立花隆の読む姿勢。言葉を考え、言葉とたわむれる谷川俊太郎。とかく忙しい世の中で見失われている、読むことや聴くこととじっくり向き合おう、それが生きることでもあるから、という河合の問題提起に呼応して、行間のゆったりとしたレイアウトも、本書をじっくり読むことを誘っています。でも、読み始めたら、あっという間に読み終わってしまう。本を読むことの魅力も再確認することができる一冊です…続きは<a href="http://koganeikouza.blog21.fc2.com/blog-entry-107.html" target="_blank" title="こちら">こちら</a>で。

  • 読むことは生きること.聴くことは生きること.(5/10)

  • 相手に自分を含めて聴く。

  • 読む・聴く・(書く)について、各分野の著名人がそれぞれの考え方を示した本(2007.1.16)。

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