神と人種――アメリカ政治を動かすもの

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000257947

作品紹介・あらすじ

アメリカの政治の歴史を通じて、常に人種は大きな影響力をもつ要素のひとつであった。そして、人種がアメリカの政治に作用するとき、その度合いを決めたのは必ず宗教であった。そのため、人種と宗教とのからみ合いは、アメリカ国民にとってもっとも根が深く、絶えることのない道義上の課題となっただけでなく、もっとも広範囲かつ長期にわたって、政治に決定的な影響を及ぼした。その経過を、南北戦争や公民権運動などの転換期に焦点をあてつつ、歴史パノラマとして構成する。アメリカ宗教史研究の第一人者による、画期的なアメリカ政治史。訳者による詳細な解説を付す。

感想・レビュー・書評

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  • ●内容紹介
    アメリカの政治の歴史を通じて、常に人種は大きな影響力をもつ要素のひとつであった。そして、人種がアメリカの政治に作用するとき、その度合いを決めたのは必ず宗教であった。そのため、人種と宗教とのからみ合いは、アメリカ国民にとってもっとも根が深く、絶えることのない道義上の課題となっただけでなく、もっとも広範囲かつ長期にわたって、政治に決定的な影響を及ぼした。その経過を、南北戦争や公民権運動などの転換期に焦点をあてつつ、歴史パノラマとして構成する。アメリカ宗教史研究の第一人者による、画期的なアメリカ政治史。

    ●目次

    第1章 聖書と奴隷制と「抑えきれない抗争」
    ・アメリカ政治の階層化-1830年から現在まで
    ・カルヴァン主義-宗教の社会生活との関わりの範型
    ・奴隷制をめぐる対立における宗教的要素
    ・奴隷制と人種問題についての混乱
    ・宗教戦争としての南北戦争

    第2章 黒人宗教組織の期限
    ・めざめる組織
    ・知的活性化
    ・発展の段階
    ・要約

    第3章 教会、復古、黒人差別法
    ・民主的共和国の基礎
    ・福音派宗教の政治的弱体化
    ・広がった宗教空間の恩恵 
    ・中央政府の興隆と急速な後退
    ・南北における人種と宗教
    ・宗教勢力の地域分布
    ・全米の政治では
    ・19世紀末の状況の要約

    第4章 宗教と公民権運動
    ・公民権運動前の黒人宗教
    ・社会的背景
    ・宗教の中心的役割

    第5章 政治の支点としての公民権運動
    ・燃え上がった公民権運動
    ・奪われたもの
    ・白人福音派の動員とキリスト教右派の台頭
    ・カトリックの投票行動の変化
    ・要約としての考察

    終章 神学からの結論

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