昭和三十年代 演習

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000258982

作品紹介・あらすじ

昭和三十年代とは、どのような時代だったのだろう。明るく輝き、誰もが希望に胸をふくらませていた時代だったのだろうか。貧乏くさくて、可憐で、恨みがましい-そんな複雑でおもしろい当時の実相を、回顧とは異なる、具体的な作品と事象の読み解きを通して浮き彫りにする。歴史はどのようにつくられ、伝えられてゆくのか。歴史的誤解と時代の誤読を批判的に検討する。

感想・レビュー・書評

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  • 昭和30年代の半ばの35年は、西暦1960年なので、今から60年前だ。昭和30年代とはどういう時代だったのかを、本や映画や作家や出来事などを題材に、関川夏央が語るという内容の本。
    日本の長い歴史からすれば、60年というのは長い年月ではないが、この本を読めば、当時と今が多くの面で相当に違う時代だというのが、よく分かる。

  • 社会

  • 【由来】
    ・図書館のアラート

    【期待したもの】


    【要約】


    【ノート】

  • 著者と世代が似ているので自分なので、実感としてよくわかることが多かったし、おもしろかったです。

  • 生まれる前か、幼少期に当たるので、リアルタイムでは知らない、覚えていないことばかり。
    小説、映画、世相を通して昭和30年代を振り返る。
    「あの頃はよかった」かなとは思えなくなる。

  • 先日読んだ明星の表紙の本を思い出しました。吉永小百合さんの中流階級出身のお嬢さんのイメージが常につきまとう家庭の背景やファンの期待、映画にひっそりと織り込まれた当時の出来事など、興味深い解説が満載でした。当時を表現するものとして北朝鮮への帰国事業が盛り込まれている「キューポラのある街」を観てみたいなと思いました。

  • 昭和三十年を語ったという珍しいほんですが、現代から冷静に三十年をみていたと思います。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、2開架 請求記号:910.264//Se31

  • 「三丁目の夕日」の嘘を咎めない感覚を提示していたが、非常に納得できる論考だった.マンガや映画からは汲みとりトイレににおいは出てこない、その通りだ.特に第6講に様々なトピックが次々と出て来るが、どれもよく記憶しているものばかりで、楽しく読めた.

  • 13/08/12。
    13/10/19、2回目了。

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著者プロフィール

1949年、新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。
1985年『海峡を越えたホームラン』で講談社ノンフィクション賞、1998年『「坊ちゃん」の時代』(共著)で手塚治虫文化賞、2001年『二葉亭四迷の明治四十一年』など明治以来の日本人の思想と行動原理を掘り下げた業績により司馬遼太郎賞、2003年『昭和が明るかった頃』で講談社エッセイ賞受賞。『ソウルの練習問題』『「ただの人」の人生』『中年シングル生活』『白樺たちの大正』『おじさんはなぜ時代小説が好きか』『汽車旅放浪記』『家族の昭和』『「解説」する文学』など著書多数。

「2015年 『子規、最後の八年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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