子どもと大人: ことば・からだ・心 (今ここに生きる子ども)

著者 : 見田宗介 河合隼雄 谷川俊太郎

• 岩波書店 (1997年4月21日発売)

感想・レビュー・書評

[大吉堂さんの感想 · 2013年6月25日]

社会学者・見田宗介、臨床心理学者・河合隼雄、詩人・谷川俊太郎による鼎談。子どもとは？　大人とは？　子どもと大人の違いとは？　子どもと大人の付き合い方とは？　それぞれの活動や記憶を元に語られます。

印象に残ったのが、インドの人とイギリスの人が子どもの話をしていても噛み合ない。インドの人がイギリスの人に、あなた方は子どもを教育しようと思っているのですか。我々は子どもと一緒にいようと思うだけです。というくだり。これは目から鱗が落ちる思いでした。
このことは児童福祉の基本となる処であり、僕の目指す処だなあと感服したのです。他にも、ああなるほどと思う部分は多々ありましたが、まだ自分の中で咀嚼し切れていない部分も多いです。じっくり考えねば。

[奥宮離宮さんの感想 · 2006年3月2日]

分類＝子ども。９７年４月。

著者プロフィール

1937年生まれ。社会学者。東京大学名誉教授。著書に『まなざしの地獄』『現代社会の理論』『自我の起原』『社会学入門』など。『定本　見田宗 介著作集』で2012年毎日出版文化賞受賞。東大の見田ゼミは常に見田信奉者で満席だった。

「2017年 『〈わたし〉と〈みんな〉の社会学　THINKING「O」014号』 で使われていた紹介文から引用しています。」