近代天皇像の形成 (岩波モダンクラシックス)

著者 : 安丸良夫

• 岩波書店 (2001年9月7日発売)

作品紹介・あらすじ

社会秩序の要として今日も機能しつづける天皇制。この天皇制の核をなすイメージが、近代国家形成期である明治維新をはさむ約百年のあいだにいかにして形成されたかを、具体的な資料に即して分析する。民衆思想史分析からの到達点。

感想・レビュー・書評

[mayu.ubooksさんの感想 · 2008年1月16日]

題名のまんま。近代天皇像の形成過程を、国家神道だけではなく、儒教とか民俗世界からも考察してある一冊。でも、少し難しいです。結論は、実生活をおくる民衆にはそれほど天皇制は浸透していなかった、という感じです。

著者プロフィール

一橋大学名誉教授・故人

「2019年 『民衆宗教論 宗教的主体化とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」