コモンズの思想を求めて: カリマンタンの森で考える (新世界事情)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000270243

作品紹介・あらすじ

インドネシアの熱帯林で起こっている森林消失の原因は何か。現地の住民による焼畑農業が原因か、あるいは商業伐採によるものなのか。ボルネオ島の東カリマンタンにある地域コミュニティを訪れて、フィールド研究を重ねた著者が、森に暮らす人々と企業など「よそ者」たちとのあいだで起こっている共生・対立関係を探る。そのなかから見出した、森を「協治」していく新しい発想である「コモンズの思想」とは。

感想・レビュー・書評

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  • 東南アジアに関わるようになり、関心を持って、昔読んだものを再読。

    2000年代前半に井上自身の魅力も合わせて、人の注目を集めた東南アジアの森林社会研究、そしてコモンズ論。この本に事例調査を通じて、政策にインプットすることを目指す、と書かれているが、果たしてそれがどこまでできたのか、できなかったのか。建設的な意味で調べてみたい。

  • 国際協力における森林の協働管理やコモンズを考えるうえで、私にとって原点となる本。森林を適切に管理するために、現地住民を中心にして関係者の総意を踏まえたルール・政策を導いていく「協治」をどう築いていくか、今後も追及していきたい。

  • 大学で著者の授業をうけて面白かったので読んでみた本。
    授業のほうが面白かったかな・・・、とは思うけど分かりやすかった。

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著者プロフィール

東京大学大学院農学生命科学研究科教授、早稲田大学人間科学学術院客員教授。
1960年生まれ。東京大学農学部卒。農学博士。
専門分野:環境社会学、森林ガバナンス論、東南アジア地域研究。
主要業績:Multi-level Forest Governance in Asia: Concepts, Challenges and the Way Forward (共編著, SAGE, 2015) 『コモンズの思想を求めて――カリマンタンの森で考える』(岩波書店、2004)ほか。

「2017年 『東南アジア地域研究入門 1 環境』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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