- Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000270984
感想・レビュー・書評
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今年15冊目。「ヨーロッパ史入門」というシリーズ。しかし、ちょっとこの本は「入門」と呼ぶには若干難しかった。誰にとっての入門なのかは不明。実際、高校生くらいだと、かなり難しくて、短いけれどやめたくなるような気がします。というのも先行研究の整理から始められると、実際それらを読まなきゃ、ほんとのところは議論がわからないからです。先行研究整理は、論文を書く際などに必ずと言っていいほど必要ですが、こういう入門書はさらっと書くだけでいいのではないのか、と思いました。実際自分もフランス革命のことは勉強不足で良くわからなかったので、これをとりあえず読んだのですが、お世辞にもあまり理解が深まったとは言えない。まぁフランス革命自体がそもそも難しい内容だと言ってしまえばそれまでだけどね。ま、また勉強しなおしてから読むのもありかな。
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シリーズ的にはヨーロッパ史入門になっているけれども、これは入門というより、(あくまでも)より新しい解釈を整理しながら確認していく為の内容なんじゃないかと思う。
良質な「入門」だと思います。段階を経て解釈していこうと思う向きには。
革命期そのものよりも、アンシャン・レジーム期に重点を置いているというのは、訳者解説の通り。
マルクス主義的革命史から、修正主義に向かっていく背景に、20世紀終わりのロシア・東欧共産主義圏の崩壊があるだろうと。
史の歴史としての流れはわかっていたけれども、その辺りまでは考えてなかったな。 -
革命が創出した経済状況は資本主義的投資の方向には向いていなかった。書く見えの結果、損失をこうむった人々で一番目立ったのはブルジョア資本家。