詩とことば (ことばのために)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000271035

感想・レビュー・書評

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  • 言葉や文章が好きと言いつつも詩に興味を持つことはこれまでほとんどなかった。荒川洋治さんのエッセイが大好きだけど、詩を読んだことはなかった。どうしてか、馴染みある日本語が「詩」となると身構えてしまう。そんな詩との距離感を押し付けがましくなく解きほぐしてくれる、そんな一冊だった。

    荒川洋治さんお馴染みの相田みつをを持ち上げる世間への鋭い辛口がここにも出てきて親しみが湧く。

    筆者は異なる本のなかで何度も、簡単な言葉へと流れてゆくことや文学が軽視されることへの危機感を書いている。その言葉を読む度に、冷たい現実を突きつけられるようで立ち止まる。果たして世の中はより良くなっているのだろうか。

  • 『詩とことば』荒川洋治、読了。
    詩を読む人は少ない。私もあまり読まない。
    でも、一篇の詩に励まされることや支えられることが、時にある。宝物のような言葉に出会うことが、たまにある。

著者プロフィール

荒川洋治
一九四九 (昭和二四) 年、福井県生まれ。現代詩作家。早稲田大学第一文学部文芸科を卒業。七五年の詩集『水駅』でH氏賞を受賞。『渡世』で高見順賞、『空中の茱萸』で読売文学賞、『心理』で萩原朔太郎賞、『北山十八間戸』で鮎川信夫賞、評論集『文芸時評という感想』で小林秀雄賞、『過去をもつ人』で毎日出版文化賞書評賞を受賞。エッセイ集に『文学は実学である』など。二〇〇五年、新潮創刊一〇〇周年記念『名短篇』の編集長をつとめた。一七年より、川端康成文学賞選考委員。一九年、恩賜賞・日本芸術院賞を受賞。日本芸術院会員。

「2023年 『文庫の読書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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