『臨済録』: 禅の語録のことばと思想 (書物誕生-あたらしい古典入門)
- 岩波書店 (2008年11月18日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000282840
作品紹介・あらすじ
「珍分漢ノ囈語」(夏目漱石)のように見える禅問答も、それが発せられた唐代禅の文脈に立ち戻るとき、いきいきとした意味がよみがえる。修行者がめざした「本分事」-本来の自己-とは、何だったのか。鈴木大拙の言う「禅によって生きる」とは、いかなることか。難解な禅の語録を実践的な「場」の言語として丁寧に読み解きながら、宋代、そして現代に至るその解釈の転換の意味を問う、禅問答の思想史。
感想・レビュー・書評
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第一部で、唐代、宋代、近代日本について
第二部で、臨済宗導読
エピローグで、鈴木大拙
禅について勉強する足掛かりになる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「禅思想史講義」は臨済についてあまり触れられていなかったので、期待に胸を膨らませて読んだのだが、むしろエピローグにある鈴木大拙への興味が高まるという肩透かしを食らってしまった。
「臨済録」は解説の形式で読むと、どうしても勢いを失ってしまうし、第一部の「柏樹子」も含めてこのエピローグへの導入のようにさえ思える。
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