カエサル『ガリア戦記』: 歴史を刻む剣とペン (書物誕生-あたらしい古典入門)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000282918

作品紹介・あらすじ

ガリア諸部族を相手に無敵の軍団を率いた武人は、キケローが称賛し、ウェルギリウスの『アエネーイス』に大きな影響を与え、モンテーニュや小林秀雄を唸らせる稀代の文人でもあった。ときに疾風烈火のごとく攻め進む一方、ときに節度と自制、忍耐によって機を待ち、実際の戦闘を最小限に抑える「真の武勇」をそなえた将軍カエサル。ガリアや属州という時空間を舞台に、彼はいかに戦略構想を打ち出し、人を動かし、事を進め、難局を切り拓いていったのか。『ガリア戦記』という作品が体現し、カエサルの偉業を歴史に刻むこととなった言葉の力とは何か。「戦争の大義」「戦争と境界」「戦争と平和」といった普遍的なテーマにも光を当てながら、その醍醐味を読み解く。

感想・レビュー・書評

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  • 20100722

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著者プロフィール

(たかはし・ひろゆき)
1978年岐阜県生まれ。演劇批評家。桐朋学園芸術短期大学演劇専攻准教授。世田谷パブリックシアター「舞台芸術のクリティック」講師。座・高円寺劇場創造アカデミー講師。俳優座カウンシルメンバー。『テアトロ』『図書新聞』などで舞台評を連載。評論に「アゴラからアゴーンへ 平田オリザの位置」「マイノリティの歪な位置 つかこうへい」(『文藝別冊』河出書房新社)、「海のノマドロジー『国性爺合戦』をめぐって」(『舞台芸術』vol.22)「プレ・ アンダーグラウンド演劇と60年安保 武井昭夫と福田善之」(『批評研究』)、「原爆演劇と原発演劇」(『述』)など。Asian Cultural Council フェロー(2013年)、司馬遼太郎記念財団フェロー(第6回)。

「2022年 『国を越えて アジアの芸術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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