日本軍の治安戦――日中戦争の実相 (シリーズ 戦争の経験を問う)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000283731

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  • [ 内容 ]
    占領地の治安を「守る」と称して、日本軍は中国で何をしたのか。
    日本側・中国側双方の史料に基づいて治安戦の発端から挫折に至る過程を丹念に辿る。

    [ 目次 ]
    プロローグ 山西省の治安戦における宮柊二と田村泰次郎
    第1章 日中戦争のなかの治安戦
    第2章 華北の治安工作と「第二の満州国化」
    第3章 百団大戦と治安戦の本格化
    第4章 アジア・太平洋戦争と治安戦の強化
    第5章 治安戦の諸相―加害者の論理と被害者の記憶
    エピローグ 対日協力者=漢奸たちの運命はどうなったか

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 「治安戦」=三光作戦とは何か? なぜ民衆虐殺は起きたのか? その構造と実態に学問的総合的に迫る一冊。南京事件に重きが置かれがちな日中戦争研究において、このような学術的三光作戦本が出たのは喜ばしい。証言本と合わせて読むのをお勧めする。

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著者プロフィール

1944年、群馬県生まれ。東京教育大学大学院文学研究科修士課程東洋史学専攻中退。学術博士(東京大学)。都留文科大学名誉教授。専門は中国近現代史、日中関係史、東アジア近現代史。主著に『南京事件』(岩波新書)、『第一次世界大戦期の中国民族運動』(汲古書院)、『日本軍の治安戦』(岩波書店)、『憲法九条と幣原喜重郎』(大月書店)、『日中戦争全史(上・下)』『通州事件』(以上、高文研)、『海軍の日中戦争』(平凡社)、『増補 南京事件論争史』(平凡社ライブラリー)などがある。

「2023年 『憲法九条論争 幣原喜重郎発案の証明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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