大学とコスト――誰がどう支えるのか (シリーズ 大学 第3巻)

制作 : 広田 照幸  吉田 文  小林 傳司  上山 隆大  濱中 淳子  白川 優治 
  • 岩波書店
3.67
  • (1)
  • (2)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 49
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000286138

作品紹介・あらすじ

法人化を機に公費依存の財政運営に変容を迫られる国公立大と、学生納付金・民間資金に六割を依存する私大。大学が国家の枠を超えて活動し、社会への貢献を問い直されるなか、増大する運営コストを支えるための論理とその具体的な方策とは?日本の高等教育財政の特質を歴史的推移と国際比較の観点から位置づけ、国家以外に大学を支える民間財団などの中間支援組織や家計の負担の実態を明らかにしつつ、コストを投資として捉える新たな視点を提供する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB12412822

  • 上山隆大ほか『大学とコスト 誰がどう支えるのか』岩波書店、読了。教育費は本人(とその家族)が支払うべきという風潮が根強い。しかし個人負担の考え方はどうやら世界標準とは考えにくい。本書は、日本の「大学とコスト」を巡る現状について、その歴史と政治経済的背景を掘り下げる一冊。

    本書の論考は、受益者負担神話の甘受に欺瞞を明らかにすると同時に、公的財政支援の必要性を提唱する。公益…その公益が一政府に還元されないのも大学教育だが…としての大学教育をコストから検証する本書はから学ぶべき点は多い。

    本書は『シリーズ 大学』の第3巻。 http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/028611+/top.html 「社会が大学を支え,大学が社会に役立つという関係を発展させていけるとすると,それはどういう方向に向かってなのか」。

    因みに、1990年入学の、慶應義塾大学文学部の授業料は50万ぐらいだったと記憶しているけど、20年後のこんにちは80万だから、物価上昇にスライドさせたというそれではないような感もなきにしもあらず、というか。まあ、慶應に80万ブッコむなら、まあ、安いといえば安いのだろうけど。

    坂口幸世「大学授業料のはなし 授業料の現在と歴史」、『よみトク入試情報』2009年11月号。pdf http://www.yomiuri.co.jp/education/kouza/nyushi/0911/pdf/n0911.pdf

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

*2014年9月現在京都橘大学現代ビジネス学部教授

「2014年 『文化政策の経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

阪本崇の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×