- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000291026
感想・レビュー・書評
-
幸福感、価値感が国や個人によって、または家族構成や仕事によって違ってくるのは仕方ない。
デンマークやブータンは幸福度の高さで知られているが、デンマークの全国民を対象とした福祉制度の発達は素晴らしく、童話作家のアンデルセンの平等を尊ぶ精神が今も、引き継がれているのが良い。
もう一方の幸せの象徴の国、ブータンでは情報網の発達により、他の国の贅沢さを知り、幸福度がたったの5年の間に半分以下に低落してしまったのが残念だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「幸せ」とは何か。世界各国の人は幸せをどのように感じ、そして個人や社会はどのように幸せを高めていけばいいのか。経済学者である著者は、人が幸せを意思表示する際にその人の性格や心理状態に着目した。所得や消費の最大化だけでは幸せは得られない。世界各国と比較した際に、中間に位置する日本国民の幸せ度。デンマークやブータンの事例を交え、これからの日本の幸福度を高めるヒントを得られる1冊。
序 章 「幸せ」とは何だろうか
第1章 世界の人びとは「幸せ」をどう考えているか
第2章 日本人は「幸せ」をどう考えているか
第3章 最高に幸せな国 —— デンマークとブータン
第4章 不平等、再分配政策と幸福
第5章 経済学は「幸せ」をどう捉えてきたか
第6章 定常経済時代の考え方
第7章 「幸せ」を高めることの意義と政策 -
◼︎経済
A.日本は定常型経済に入りつつある。にもかかわらず、経済成長こそ第一の目標、という考え方がまだ根強い。
B.経済的な豊かさと幸福感は比例してはいない。 -
経済学的視点からの幸福度ではありますが、個人の性格が影響することや心理的な面もあることをきちんと述べている。
市民セミナーらしく、わかりやすく、やさしく書かれている。
最後に、やはり政府の政策で、さらに国民は幸福感を感じるはずだと括っているのも好感が持てた。 -
経済を使いどうにかして人を幸せにする学問。
経済的に豊になることがイコール幸せではない。
信じて良いのかは別にしてひとつの考え方としては良い本でないかと思います。