- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000291095
作品紹介・あらすじ
歴史的な転換期の中で、いま日本の政治は大きく揺れ動いている。この困難な時代を生き抜き、人間の尊厳を守る社会を作り出すには、政治学の知見が必要だ。人間は社会の中で生きる存在であり、そうした他者とのかかわりから政治が生まれてくる。人間の本性を踏まえて政治の本質に迫り、民主政治のメカニズムをわかりやすく解説する本書は、市民一人ひとりが政治を知り、考え、行動するための最良の手引きとなるだろう。
感想・レビュー・書評
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【由来】
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【要約】
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【ノート】
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選挙に行く度、無力感を感じていたが、それでも絶対に行かなければいけない。忙しい時、予定がある時は、本当に面倒くさいと感じていた。
それでも投票に行ったのは、学校教育で、選挙権は大事だと教わっていたからである。ただ、その理由を深く考えることはなかった。
本書は、そんな私の投票行動に対する姿勢を正してくれる一冊になった。自分が納得できないことについて、デモをしてというほど、強く主張したいことはないが、それでも投票行為を通じて政治的な意思表示をしていくことに前向きになることができた。
本書が言うように、自分の理想を体現してくれる政党・政治家はいない。それでもそこで匙を投げてはいけない。少しずつ世の中を変えていくためにも、辛抱強くならなければいけない。
会社の同僚、部下の行動が容易に変わらないのと同じ、もしくはそれ以上に世の中を変えていくことは難しい。その前提を心にとどめて、なおかつ、自分の意見を主張していかなければいけない。そうしなければ、絶対に変わらない。
最後に、紹介されていた魯迅の素敵な言葉
「希望とは本来あるとも言えないし、ないとも言えない。これはちょうど地上の道のようなもの、実は本来地上に道はないが、歩く人が多くなると、道ができるのだ」 -
「橋下はその過激な、あるいは人権無視の発言に表れているように、デマゴーグの政治家である」とあるように、ただの政治学の教科書ではない。
民主党の失敗からも、「市民は、この一連の経験から、教訓を学ばなければならない」とあるように、ただの解説本ではない。
だからこそ、おもしろい読み物となった。