クロニクル 日本の原子力時代 1945~2015年 (岩波現代全書)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000291705

作品紹介・あらすじ

原子爆弾による被ばくから七〇年を経過した今日、私たちは広島・長崎やビキニでの被ばくと福島の原発事故とをつないで考え、改めて「脱原子力」に向けて歩み出さねばならない。そのためには、これまで日本がとってきた原子力政策が問い直される必要がある。本書は、戦後日本の原子力政策を見直し、それが依拠してきた「安心・安全」と「平和利用」という二つの虚構がどのようにして維持されてきたのかを、政治や学界の動き、国内外の事件・事故などに焦点を合わせ一年ごとのトピックで綴る。

感想・レビュー・書評

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  • 1945年から2015年までの、日本の原子力政策や原発に関する話を、年ごとに年表のようにまとめた本。
    しかしながら、年ごとにまとめたことで、日本の原子力政策や原発の全体像を俯瞰するのが、かえって難しくなっている印象。

    また、著者は反原発派(脱原発派)ですが、その主張がちょいちょい入ってくることで、この本が持つことが可能であった客観性が損なわれており、ちょいちょい入ってくる主張が、本の内容を邪魔している印象です。
    その上、著者は、反原発派(脱原発派)である理由をはっきりと述べていないこともあり、根拠なく反原発(脱原発)を唱えているように見えます。

    単に時系列に沿った事実の羅列を知りたいのであれば、この本を読む価値はあるかもしれませんが、「日本の原子力政策や原発に関する流れを知りたい」とか「もろもろの因果関係を知りたい」とか「原子力や原発の仕組みも理解したい」という人には不向きな本なので、基本的には、あまり人にお勧めできない本、と言ってよいと思います。

  • 日本の原子力史。
    クロニクルとしてコンパクトにまとまっていて、原子力関連の出来事の流れを理解するのに便利。
    筆者の主張が出過ぎているのが、残念なところ。

  • ふむ

  • 539.021||Ts

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著者プロフィール

『消えた細菌戦部隊——関東軍第七三一部隊』の著者。神奈川大学教授

「2005年 『戦場の疫学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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