仲間とかかわる心の進化――チンパンジーの社会的知性 (岩波科学ライブラリー)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000296144

作品紹介・あらすじ

仲間と協力する。仲間をあざむく。高度な知性をもったがために、心の病を患う可能性すらあるチンパンジー。その社会的知性は進化の産物であって、本能に支えられてはいるけれども、年長者や他の子どもとのつきあいの中で経験と学習をしなければ育たない。かれらの知性の柔軟さともろさは私たち人間に何を教えてくれるのだろう。

感想・レビュー・書評

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  • 他者との関わりをもつ心について、チンパンジーの研究をまとめてある本。ヒトの感情について考えるにあたり、ヒトに近い霊長類を観察することの意義がよくわかった。集団をつくり、他者との関係ができ、その中で仲良くしたりなぐさめたりという行動もあるものの、自発的な協力をしなかったり目を見ることを避けるなど、ヒトとの行動の違いもよくわかった。最後にあった、社会的知性も「知性」なんだ、他者との関係性から生じる問題が多くあるヒトの現代社会での社会的知性について、といったところ、はっとして考えさせられた。こういう問題は自分の問題として扱われがちであるが、もっと大きな枠組みで、社会の問題なんだろう。

  • NDC:489.97

  • ☆人の胎児は出産直前まで大きくなるが、チンパンジーは妊娠中期と止まる。
    ☆チンパンジーは感情はあるが、物に注目する。

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB13640210

  • 勉強になりました。

  • 出版社HP(立ち読みあり):
    http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/0/0296140.html

    池谷裕二さんによる紹介:読売新聞(本よみうり堂)2013年11月10日

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著者プロフィール

2022年3月現在
京都大学野生動物研究センター教授

「2022年 『時間はなぜあるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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