教育は何をなすべきか――能力・職業・市民

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000610377

作品紹介・あらすじ

雇用の空洞化や民主主義の機能不全がとどまるところを知らない現代日本において、公教育は未来の社会に向けて何をしていけばよいのか。本書は、教育の中の能力観の問題、職業を手に入れるための教育という考え方、そして、市民形成の役割をめぐり、教育を改革する方向を多面的に論じる。『教育には何ができないか』から十年余。理論と実証、歴史と現在を往還しながら展開される、著者渾身の問題提起。

感想・レビュー・書評

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  • ・「何ができるか」だけでなく、「何をなすべきか」に切り込んでいる視点が面白い。
    ・メリトクラシーの語源に遡り、「能力主義」と誤認されている現代に問いを投げかけている
    ・アマルティア・センの議論を参考に、将来の自由の"増大"のために、子どもにはある程度自由を制限することが必要だという視点が面白い。

  • 2332円購入2018-03-09

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著者プロフィール

1959年生まれ。現在、日本大学文理学部教育学科教授。研究領域は、近現代の教育を広く社会科学的な視点から考察する教育社会学。1997年、『陸軍将校の教育社会史』(世織書房)で第19回サントリー学芸賞受賞。著作に『教育は何をなすべきか――能力・職業・市民』(岩波書店)、編著に『歴史としての日教組』(名古屋大学出版会)など多数。

「2022年 『学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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