私たちの星で

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  • 岩波書店 (2017年9月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000612173

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私たちの星での感想・レビュー・書評

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  • ひとめ表紙を見たときの予感を外さず、いい本だった。往復書簡という体裁をとって梨木香歩さんと諸岡カリーマ・エルサムニーさんが交わした対談。梨木香歩さんは「家守綺譚」「西の魔女が死んだ」などの文学作品や、自然と人の暮らしを語るみずみずしいエッセイを綴る作家。諸岡さんはエジプトと日本のダブルで、幼少時には日本で暮らし、高等教育をカイロとロンドンで受けて、現在は日本でアラビア語教師をされつつ、翻訳やコラムを手がけておられる方。個人と集団への帰属意識、アイデンティティの問題、歴史と異文化同士の衝突と融合、信仰と暮らしといったテーマを扱いながらも、そこで語られているのは常に、ひとりひとりの人と人との関わりのあり方について。”それぞれの「寛容」を鍛え抜き、洗練された寛容にしていくこと。””その人の信仰故にあるべき姿を基準にその人の行いを裁くのは、必ずしもフェアではないということ。”自分がいま持っていない視点、に触れてものを考えることが好きな方には、ぜひおすすめしたい。

  • 今、熱くなってる人たちに読ませたいなぁ、、、

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    ムスリムのタクシー運転手や厳格な父を持つユダヤ人作家との出会い,カンボジアの遺跡を「守る」異形の樹々,かつて正教会の建物だったトルコのモスク,アラビア語で語りかける富士山,南九州に息づく古語や大陸との交流の名残…….端正な作品で知られる作家と多文化を生きる類い稀なる文筆家との邂逅から生まれた,人間の原点に迫る対話.
    https://www.iwanami.co.jp/book/b309270.html

  • お二人の柔らかな思考。
    こんな時代だからこそ、この2人のような感性と知性と思考を学びたい。

    これまたうまく言語化できないけれど、お二人の往復書簡を読んで感じたことを自分なりに言葉にしたい。

    これももう一度じっくりじっくり読み返そう。

  • 往復書簡という形を初めて読みました。
    そういう形式よりも、二人の視点の高さや
    柔らかさが非常にいいと思いました。
    世界的に・世間的にいろいろな問題があるなかで
    極端な端のほうに寄って行こうとする人々に
    読んでほしい内容だと思います。
    こういうこころの持ちようで常にいたいと思います。

  • 往復書簡集。

  • 作家の梨木香歩と、日本人とエジプト人のハーフである師岡カリーマの往復書簡形式による一冊だ。
    カリーマ、と初回から呼びかけているので仲の良い友人同士なのかと思っていたら、あとがきを読み、今回の企画ではじめて知り合った者同士なのだと知った。
    もともと梨木香歩がムスリムやイスラームに興味を持ち、はじまった企画らしい。
    「アラブの春」から始まり今なお混迷を深める中東情勢、不穏さを隠しながら進む日本の法改正・・・そういった政治的、国際的な話から、自身のルーツに繋がる個人的な話題まで、交わされる手紙の内容は多岐にわたっていて興味深い。
    エジプトが文化的に断絶している(アフリカでもアジアでもヨーロッパでもないアラブ圏の中でも孤独な存在)という感覚や、異質を嫌って同化しようとする行為の危うさ、引用される物語やエピソードが知性的でありながら鼻につかず、面白く読んだ。
    多様性、を謳いながら多様化を排除しようとする現代について、ふと考えさせられる。

  • 初読。図書館。往復書簡。選び抜かれた言葉で心の底にある思いを真っ直ぐに届けあう幸福。そしてそれが読者にも開かれている幸運。この時代を生きていくためにどのような個人であるべきなのか。示唆に富むやり取りの中から勇気づけられる光の道筋を探し当てることができる気がする。

  • 世界は広い。私の考えは狭い、もっと広くしなくちゃと思った。

  • 梨木さんの世界観、好き。いつも思うのは縦社会と横社会、うまく織りなしていくといいな、ということ。梨木さんと会社経営者や国家の首相と話し合ってほしい…。国家とか民族という概念が古いものになる時代も来るのかもしれないけど。

  • 安藤

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