- Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001100426
作品紹介・あらすじ
第二次世界大戦後、世界平和のために国際会議がひらかれますが、すこしも成果があがりません。それを見ておこった動物たちは、北アフリカの動物会館にあつまって、動物会議をひらこうと決心します。スローガンはただひとつ「子どもたちのために……。」子どもたちの未来を祈るケストナーの絵本。
感想・レビュー・書評
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小川洋子さんの番組で取り上げられた時に読んだ。
登録してなかったので、この機会に。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第二次世界大戦後の政治の世界を嘆いて書かれたようだが、今にも通じていて、歴史は繰り返すどころか、何も変わっていないのではと感じる。
境界は、領域を意識させ、
領域は『自分の』を意識させる。
政治は対象を集団と、領域ばかりで、
個人、老若男女は表面的な言葉だけで実を伴っていない。
児童書として、今の小学生はどう感じるのか興味が湧いた。 -
人間の大人たちが戦争をやめないから、動物たちが立ち上がる。こどもたちのために!が、果たして本当に子どもたちのためだったのか?は気になるところ。
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飛ぶ教室のケストナー。
第二次世界大戦を憂えた作者が、愚かな人間を動物たちに諌めさせる内容。
現代にもピタリ当てはまる。いうことを聞かない相手をどうするか?暴力ではだめなのです。動物たちは、人間の子供代表(白人、黒人関係なく)にも来てもらい、人間の大人が開催する世界会議に合わせて、提言を行い、大人たちに約束させる。
ユーモアたっぷり。
みみずさんが、会議に間に合わなかったのは残念。 -
絵本と言うよりは児童書。
言いたいことはわかるけど、虚しさを感じてしまう。 -
天声人語でロシアのウクライナ侵入が止まらないことについて、停戦について引用された絵本である。
絵本自体はなくて、ケストナー全集のなかの1冊。白黒ではあるがイラストはわかりやすい。戦争を辞めない人間に代わって動物が子どもを人質に取ることは天声人語で説明されれていた。子どもを人質に取るまでの話が意外と長い。 -
ヨシタケシンスケの新作「動物会議はいつまでも」(月刊MOE7月号別冊付録)をより理解して楽しめるように、出会いそびれていた名作をいまさら読む。
1949年にスイスで刊行。世界各地でいくら会議を重ねても戦争や革命やストライキや飢饉がなくせない人間に業を煮やした動物たちが人間の子どもたちのために会議をひらくという、絵本というよりは児童書といったほうがいい文章の長さで、ライオンのアロイス、キリンのレオポルト、ゾウのオスカーやしろくまのパウルらを中心に細かい動きや会話の描写でていねいに話を運んでいる。動物たちはあの手この手で人間たちに国境や書類や軍隊などなくしてひとつになるよう勧告するが、人間(の大人)はそれに抵抗し続け、動物たちが最後にとった作戦は…
なんちゃってミッキーマウスはでてくるし、世界各地からあつまった子らの姿は人種ステレオタイプばっちりだし、会議に集まる動物が男ばかりというあたりも70年前の作品ではあるけれど、動物たちにほんとうにこういう力があって思い上がった政治家を諫めることができたらどんなにいいだろう。
人間なんか滅びればいいと一旦はさじを投げかけても、大人たちと違ってまだおさなく未来あるはずの子どもたちを見捨てる訳にはいかないと最後の手段に出る動物たちの義侠心や奮闘に救われたわけだけど、現実には動物たちは物を言うどころか黙って滅んでいくだけ、人間同士が本気で話し合ってなんとかよりよい方法をさぐって合意するしかない。ある意味、無力感でいっぱいになってしまう話でもあった。 -
「第二次世界大戦後、世界平和のために国際会議がひらかれますが、すこしも成果があがりません。それを見ておこった動物たちは、北アフリカの動物会館にあつまって、動物会議をひらこうと決心します。スローガンはただひとつ「子どもたちのために……。」子どもたちの未来を祈るケストナーの絵本。」
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テレビで取り上げられて気になって
長い話で
娘は途中で飽きてリタイアしちゃった
まだ早かったかー
このおもしろさがわかるには。