オオカミに冬なし―グリーンランドとアラスカとのあわい、ある不安な生活の物語

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制作 : K.J.ブリッシュ  中野 重治 
  • 岩波書店 (1964年4月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001108187

オオカミに冬なし―グリーンランドとアラスカとのあわい、ある不安な生活の物語の感想・レビュー・書評

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  • 生のすぐ隣に死がある冬のアラスカで、北極をめざす船上で、白人が足を踏み入れたことのないカナダ奥地で行われる選択。これを児童文学として書いたリュートゲン、出版したドイツの出版社、翻訳出版した岩波書店は素晴らしい。
    革製品で飢えをごまかすなんてチャップリンの映画の作り事だと思ってた。固有の文化を侵食されたエスキモーたちの苦境も、ひねくれて利己的なイギリス貴族の振る舞いも、こうして本にならなければ私たちが目にすることのないもの。訳文が古いので(訳者は中野重治氏。私は読んで安心するけど)子供は読みにくいと思うけど、子供にも大人にも読んで欲しいサバイバル冒険行。

  • 実家にあったこの本はオオカミがタイトルにあり、表紙もオオカミの絵があったおで シートン動物気のオオカミ王ロボのようなものかと思い手に取ることもなかった。あるとき読んでみると、なかなかの極限小説ではないか。
    生きるかの死ぬかの瀬戸際で、自分でも気付かなかった自分の本性がでてくる。
    探検は未知の大陸の探検であると同時に、人間というものの探検でもあったことがわかる。
    それにしても寒くて 食料がなくて 死にそう っていやですね。

  • 『偉大なる王』のアムールトラのことを考えていて、これをリストアップしないわけにはいかぬ、と思い立ちました。このデータの本、幸いなことに私のものと基本は同じです。訳者(中野重治)による1964年の辞もそのまま。こういうものが残っていると、少しだけほっとします。これを初めて読んだとき、「人間も、オオカミも、すごい!」と感じた記憶が鮮明です。今あらためて開いてみても、やはりそれは変わりません。本書からは少し逸れますが、ちょっと前のシベリアンハスキーブームのとき、「ニッポンの夏」に完全にヘバっているハスキー犬をたくさん見て、怒りに似たものを感じました、「オオカミに冬なし、なんだよ、ここはシベリアじゃないんだよ!」と。あれこれあって、そうしてヒトもドウブツも、それなりに変化していくものなのでしょうけれども。(それは、進化、なのだろう、か……? われ知る由もなし)。群社会の狼よりは一匹オオカミ、犬よりも猫、の私ではありますが、それはまずもって、私が犬(思えばどれも飼い犬だ)によって2度も実際に怪我を負わされた(2度目はそれなりの大怪我だった)、というのが最大の理由です。出会いが不幸でした(そこに居合わせた大人の配慮が違えば、また事態は違ったかもしれません)。そう思えば瑣末なことで、私はもちろん、オオカミも犬も、尊敬しているのでした。ああ、オオカミ王ロボ!!三度目の正直、今後は絶対に、私は犬を「悪者」にはしないからね。

  • 再読物だが感動は変わらず
    とことん人間って奴をかんがえさせられるのだった

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