アンデルセン童話集 2 (岩波少年文庫 1042)

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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001110425

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  • コウノトリ、ブタ飼い王子、パンを踏んだ娘、青銅のイノシシ、天使、人魚姫、ヒナギク、ナイチンゲール、野の白鳥、マッチ売りの少女、銀貨、ある母親の物語の12編収録。

    ・コウノトリ
    赤ちゃんを運ぶコウノトリだけれど、悪い行いをする子のとこころには妹や弟として不幸な赤ちゃんを運ぶ。
    それがコウノトリたちの復讐。
    ちょっと恐ろしい。

    ・ブタ飼い王子
    おもちゃのためにブタ飼い(に身をやつした王子)にキスをするお姫さま。
    憐れだけれど、確かに王子の言う通り。

    ・パンを踏んだ娘
    アンデルセンの作品だとは知らなかった。
    何百年も経って取り敢えず魂は救われる…。

    ・青銅のイノシシ
    貧しい子の画家としての才能を見抜いたのも若い画家で、貧しい子が死んだあと、という終わり方なのか、よく分らなかった。

    ・天使
    花も神様のもとで歌う。

    ・人魚姫
    人魚には魂はないけれど、人間には永遠の魂がある。
    昔、泡にならずに天へ召されることのよさが分らなかったけれど、原作ではすぐには天へは行けなくて、空気の娘としてよい行いをしてやっと永遠の魂を手に入れられるのか。

    ・ヒナギク
    報われないヒナギク。

    ・ナイチンゲール
    珍しくハッピーエンドで好き。

    ・野の白鳥
    完全には編みきれなかった末のお兄さんの鎖帷子、末のお兄さんの腕はどうなってしまったのか…。

    ・マッチ売りの少女
    短いけれど感動的。

    ・銀貨
    くよくよしても元の国へ戻れてよかった。

    ・ある母親の物語
    人の魂が植物として存在している…。
    ちょうど「モモちゃんとアカネちゃん」の話にも出て来ていた。
    定型なのかな。
    確かに、死神に自分の子供を連れて行くなと言ったり、生まれてくる子供が不幸なら連れて行ってくれと言ったり身勝手なもの。

  • 人魚姫。
    人魚姫は最後少し救いのある内容だった。多くの絵本は泡になったところで終わっていたような。

    ある母親の物語。
    重い。この巻は全体的に人生観について考えさせられることが多かった気がする。
    生命とかもともと生まれ持ったものについて。

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著者プロフィール

デンマークの作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセン(Hans Christian Andersen、1805年~1875年)。

「2022年 『即興詩人 初出影印版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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