長い冬 上 (岩波少年文庫 3030 ローラ物語 1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001130300

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  •  ローラ14歳。開拓農地の小屋へ引っ越して半年が過ぎた秋。10月に入ると同時に霜が降り,長い冬が始まって,まだクリスマス前だというのに町には汽車が来なくなり,小麦や肉が底を尽きかける。
     1955年発行で訳者の鈴木哲子さんはあとがきで「「母ちゃん」のはなすことばは、都会の学校の先生のようなことばで、きっすいのお百姓さんのことばではないのです。けれども、日本語では感じが違うように思ったので、私は適当に農村らしくしたつもりです。」と書いているが,これがもの凄い違和感だった。福音館書店から出ている恩地三保子訳の「大きな森の小さな家」シリーズを先に読んで,キャロラインが如何に言葉遣いに注意を払う女性でローラやメアリイの言葉遣いを度々訂正していたかを知っているので,キャロラインがこんな言葉遣いするわけない!と始終思い続けてしまう。また,チャールズがキャロラインを「母ちゃん」と呼んだり,メアリイがローラを「ローラちゃん」と呼んだり,キャリーがローラを「姉ちゃん」と呼んだりするのも,名前で呼び合う欧米人の文化を誰もが知っている現代ではたまらなく違和感だ。新しく出ている谷口由美子さん訳を読みたい。

  • 物があふれる現代にいささかうんざりして、時々こんな暮らしぶりを読みたくなります。
    145ページのホット・ケーキがたまらんわ。

  • 上下まるごとつかって大寒波の冬。内容はいいんだけどここまでを青い鳥文庫で追った後だととにかく訳が…ちょっと…。コレが出た時代を考えると確かに一家の田舎感を表現しようとしたらああいう言葉遣いになるのかもしれないけど、当時の開拓者としては珍しい教養深く敬虔なクリスチャンな母すら言葉遣いが蓮葉なのは現代読むには若干きつい。
    長い冬は児童書としては内容が過酷なせいか青い鳥では省かれているのが残念。

  • 大好きな「大草原の小さな家」シリーズの岩波文庫版。

    一番最初はこれを伯母か誰かに買ってもらったのだと思う。

    すべてを揃えたかったのだけど当時はネットなんてないし
    在庫などの確認も出来なかったので店頭にあるもの以外買えず
    その後講談社文庫で揃えた。

    個人的には岩波文庫のイラストが好きです。
    1953年にアメリカで出版された時のさし絵と
    同じものだそうですが素朴で温かいです。

  • 長い冬。なんと7ヶ月の吹雪がはじまる。
    だんだん町中から食料がなくなっていく。
    はらはらする上巻。

    それにしても、
    ローラの未来のだんなさまのアルマンゾの作るホットケーキが食べたい。

  • 「長い冬(上下巻)」「大草原の小さな町」「この楽しい日々(上下巻)」「はじめの四年間」「我が家への道」の全7巻。娘、妻、母として、少し大人になった分生きていく楽しさと同時に厳しさも知るローラのお話です。こちらも大好きなんですが、両親の呼び方が「父ちゃん」「母ちゃん」になってたのがちょっとショックでした…。

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著者プロフィール

1867年、アメリカ北部のウィスコンシン州に生まれる。1932年、西部開拓時代の体験をもとにした自伝的小説、『大きな森の小さな家』を発表。『大草原の小さな家』『プラム・クリークの土手で』などとあわせ、「小さな家シリーズ」として世界中で読まれてきた。テレビドラマの「大草原の小さな家」は、このシリーズをもとにしている。1957年、90歳で亡くなる。



「2017年 『小さな家のローラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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