長い長いお医者さんの話 (岩波少年文庫 (002))

  • 238人登録
  • 3.81評価
    • (22)
    • (22)
    • (33)
    • (2)
    • (0)
  • 37レビュー
制作 : ヨセフ・チャペック  Karel Capek  中野 好夫 
  • 岩波書店 (2000年6月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001140026

長い長いお医者さんの話 (岩波少年文庫 (002))の感想・レビュー・書評

  • 私的岩波少年文庫Best3の一つ。
    英語からの重訳でも中野好夫の訳は素晴らしい!

  • くもん国語E教材推薦図書

  • チェコの作家。カレル・チャペックの短編集。おとぎ話なのに郵便局とか自動車とかが普通に出て来て、現代っぽさもあります。だからなのか、本当にありそうな気がしてしまうのです。郵便屋さんの話が素敵でした。宛名のない郵便の宛先を探して旅する話。届いて本当に良かった。前にカッパがいるのはチェコと日本だけとMOEに書いてあったのだけど、そのカッパの話がありました。どうやっても日本のカッパで想像しちゃう。王女さまと小ネコの話も割とラストが好き。

  • 1つ1つのお話がとても長く感じるのが不思議。タイトルからどんな話なのか想像し、読み始める。最初は想像からかけ離れてはいない。なのにいつの間にやら「これ何の話だったっけ」というくらい遠くへ連れて行かれる。途中で新たな人物が突然出てきたり、「あなた主人公だった?」という人が長々語り出したり。でも最後はちゃんと面白い結末が待っています。親子で気に入ったのは「宿なしルンペンくんの話」。ルンペンくんの「待つ」タイミングが可笑しい。チャペックの実兄が描く挿絵がとてもユーモラス。

  • チャペックの童話集。話がどんどん、想像していたのと違う方向に向かっていく、型破りなところがいい。中野好夫の訳も名人芸の域。

  • この本はね、子供時代に学校の図書館で何度も借り出したお気に入りの童話集だったんですよ。  でもその後、この物語のことはすっかり忘れてしまって、さらに言えば子供時代には作者が誰かな~んていうことはあんまり気にしていなかったので誰の作品なのか知らないまま KiKi は大人になっちゃったんです。  で、大人になったら同じチャペックの「園芸家12ヵ月」に出会ってクスクス笑いをさせてもらって、ふと気が付けば「この2つ、同じ作家の作品じゃあ~りませんか!」となってそれからますます愛着がわくようになったという物語集です。

    この「園芸家12ヵ月」の現在市販されている文庫本の表紙は KiKi が持っているものとは別(Amazonの方が新しい)なんだけど、KiKi が持っている古い文庫本の絵は本日読了した「長い長いお医者さんの話」でも挿絵を担当しているお兄さんの絵で、実にほのぼのとした味わいのある絵なんですよね~、これが。  お話もどこかとぼけたところのある語り口(それはどちらの本にも共通している)なだけに、この挿絵との相乗効果には絶大なものがあると信じて疑わない KiKi です。

    さて、我が家には実はこの「長い長いお医者さんの話」は2冊あったりします。  1冊は冒頭でご紹介した現在も販売されているこのヴァージョン。  そしてもう1冊は「岩波少年文庫 愛蔵版 全30巻」の中の1巻でこちらは装丁が実に美しいんですよ。  しかもハードカバー。  実はこれ、KiKi の宝物です。

    こういう装丁の本、KiKi の子供時代には多かったんですよね~。  日本の製本技術は優れているから現在のソフトカバー本であっても、アメリカなんかのペーパーバックと比較すればはるかにしっかりできていて、その割にはお値段も安くて文句のつけようもないとは日々感じていることだけど、それでもこういう厚紙仕様で風格のある本っていうのは本を読む前の心構えみたいなものを読む側に要求する独特のオーラを放っています。  で、せっかくだから今回はこちらの愛蔵版で・・・・と最初は思ったんですよ。  でも結局読了したのは冒頭でご紹介した現在市販されているソフトカバー本の方にしました。  その理由はね、実は現在市販されているソフトカバー本の方が収録作品数が多かったんです。

    長い長いお医者さんの話
    郵便屋さんの話
    カッパの話
    小鳥と天使のたまごの話
    長い長いおまわりさんの話
    犬と妖精の話
    宿なしルンペンくんの話
    山賊の話
    王女さまと小ネコの話

    これ(↑)が現在市販されているこの本の収録作品一覧なんだけど、な、な、なんと愛蔵版の方には最後の2つのお話が収録されていません。  せっかくの「全冊読破企画」で読み落としがあるようじゃ勿体ない・・・・ということで、結果的にソフトカバー本を手に取るに至ったのでした。

    とまあここまで本の内容以外のことでずいぶん字数を使ってしまいました。  この本の中の物語の感想についてお話しなくちゃね♪  これらのお話はどれもこれもおとぎ話風のホンワカムードのお話ばかり(これには挿絵の影響もかなりあります)なんだけど、話の進め方に至っては結構奔放であっちへ飛んだりこっちへ飛んだりするんですよね~。  でもそれが不思議と不快じゃなくて何だかチャペックモードに乗せられているうちにスイスイと読み進めちゃうんですよ。

    で、もともと語られたお話に忘れた頃に戻ってきたりもして、挙句そこでちょっと意表をつかれるようなこともあって、どこか人を食っていると言うか手玉にとって遊んでいるというかそんなところもある物語集だと感じます。  でも、読んでいる間不思議と幸せな気分に浸っていられるのですから、やっぱりこれは天才の手による作品なんだろうなぁ・・・・・。

    ど... 続きを読む

  • チェコの民話。だけどなんだかとっても日本昔話風。
    こういうのも訳者さんの腕なのかも。
    ヨーロッパ人らしいユーモアがあちこち感じられる作品です。

    2011/12/31

  • ホラ噺系の落語のようにどんどこ話が転がっていく。ほかでは味わえない物語の快感。
    中野好夫氏の名訳だが、チェコ語→英語→日本語、いわゆる二重翻訳である。数十年を経て、日本語もやや古びてしまった。
    チェコ語から直接訳した新訳を、いつか読めたらいいなと思う。

  • この本にも入っている「郵便屋さんの話」は、まえに別の訳本で読んでいた。が、「へのへのもへじ文庫」へ行ったときに、この中野好夫訳の岩波少年文庫をみかけて、『マルコヴァルドさんの四季』と一緒に借りてみた。

    表題作の「長い長いお医者さんの話」や「郵便屋さんの話」のほかに、「カッパの話」、「小鳥と天使のたまごの話」、「長い長いおまわりさんの話」、「犬と妖精の話」、「宿なしルンペンくんの話」がおさめられている。さし絵は、兄のヨセフ・チャペック。

    訳者違いで読むと、やはり話の印象も変わる。中野好夫は、じつにうまく日本語にのせて訳してるなと思うところがあった。あとがきでは「日本の少年少女読者のために、もとの本でもない、英訳本でもないようにかえたところもあります」と書いてあり、こういう翻訳が、とりわけ物語にはいいなと思った。

    たとえば、魔法つかいのマジャーシュさんがウメの種をのみこんだというのを診断する3人の医者。
    「どう見てもこれは急性ウメタネ炎でしょうな。」「わたしも、ウメマク炎とにらみましたよ。」「わたしの見るところでは、気管支のタネ性カタルの症状だと思いますがねえ。」  この一同診察の結果、マジャーシュさんの病気は「急性ウメタネマク気管支カタル」と決定するのだ。おかしすぎる。

    あるいは、ルンペンくんの話に出てくる、ものいう白いカラス。
    ▼「…黒いカラスはね、ただ、なくだけだけど、あたしたち白いカラスはみんなお話できるの。どんなことだっていえるのよ。」
     「そいじゃ、これを一口でいってみな、ナガモチノウエニナマゴメナナツブ。」
     「ナガモチノウエニナマゴメナナツブ。」
     「よし、こんどは、タケヤノヘイニタケタテカケタ。」
     「タケヤノヘイニタケタテカケタ。」と、その白いカラスはすらすらといってみせました。(p.254)

    表題作のお医者さんの話を読んでいると、こないだ読んだ『治療という幻想』で、石川憲彦さんが書いていたことが、なんだかよみがえってくるのだった。医者は、何をしてこようとしたのかと。

    「長い長いお医者さんの話」は、私が前に読んだ本以外にも別バージョンがあるらしい。それもちょっと読んでみたい。

    (7/4了)

  • 郵便屋さんの話が好きだな。

  • 夜空の彗星はしっぽをふって空中かけまわる犬のお星さま!なんて素敵なんだ。とくに素敵だなと思ったのは、あて名のない愛の手紙を送り主に届けるために国中探しまわるゆうびんやさんのお話。

  • たぶん再読だと思う。

    読んでるうちに、カレル・チャペックの世界に
    はまりますね。

    盗賊のはなしと郵便配達の話がいいな。

  • カレル・チャペックは短編の寓話みたいなものが気に入っていて何回も読みたくなる。訳者さんの優劣ってよく分からないけど、中野さんの訳もとてもいいのかもしれない。

  • うんー評価がすごく高い作者の本っていうのはよく分かんなかった(笑)

  • 「ロボット」の語を生み出したと言われるカレル・チャペックのナンセンス短編。筒井康隆や小松左京に親しんでいる現代から見れば、ナンセンスのキレには不満が残るかもしれない。ただ関節を外されるようなストーリー展開は面白い。

  • なんとも妙なお話が詰まってました。楽しいホラ話という感じでしょうか。ホラにホラを重ねて、話自体もあっちに行ったりこっちに行ったり、子どもを前にしてお話を考えながら語っているような雰囲気が面白かったです。それでいてちょいと風刺を含ませたりするから、油断出来ませんな。

  • あーー面白いわー!
    タイトルもきいたことなかった岩波少年文庫(知らないのだらけ!)
    チェコの作家さんの、童話がたくさん入ってます。
    お話の中でお話をするお話がたくさん(何これわかりにくい)

    宮崎さんおすすめの本です。

    「長い長いおまわりさんの話」の挿絵だけ見たことあって
    びっくりしました。

    お話の中で、いろんなひとがお話をしていく形態が多くて、
    元は(出だしは)どんな話だったのか読んでるうちに忘れちゃいます。笑

    宛名と差出人が不明の手紙を1年かけて届ける「郵便屋さんの話」や
    大金の入ったカバンをいきなり預けられて誤解で投獄されて死刑にまでなりそうになる「宿なしルンペンくんの話」や
    最後のいちばん長い話「王女さまと小ネコの話」が面白かった

    というか、「王女さまと小ネコの話」は
    脱線だらけというか、ここまで「何の話だっけ?」ってなるお話もめずらしい^^

    おもしろかった~!

  • 表題作ほか7編。郵便屋さんのお話が好きです。王女さまと子ネコの話は長いけど、最初と最後の猫のユーラが自分の家に戻ってヴァシュカを連れてくるところがいいです。

  • 長きに渡る愛読書。本屋さんで立ち読みしたら、うちの本(←30年以上前の)と固有名詞が違うし収められている話も多いので、びっくりして買ってしまった。私の本にはメアリとかマークとかボブとかが登場するのだ。英語版からの翻訳だったんだろうなあ。子どもたちにはちゃんとチェコ名のものを読ませたい。しかし私はいまさら移行できないよ…。

  • 子どものころ大好きだった本。
    チャペック氏のお話はとってもチャーミングで、いい話なんだけど道徳くさくなく、悪いことをする人もいいことをする人も出てくるけど単純な善悪二元論ではなく、軽やかでセンスのいい話が並んでいます。今読んでもおもしろく、納得がいく。

  • 表題作と郵便屋さんのお話は有名。
    そしてどちらもものすごく楽しい。
    えほんで読んでも楽しいけど、短編集なのでまだ長い物語の読めない子にもおすすめできる。

  • 郵便局に住む妖精たちが手紙に込められた気持ちの重さでトランプする、という話が好きだった。手元にあるのはハードカバーの岩波愛蔵版。

  • 素朴だけど、
    ふわふわきらきらしてて
    あったかいお話たち。

    ヨセフ・チャペックによる挿絵もすてき。
    子犬の絵がゴム製っぽくて
    たまらなくかわいい。

全37件中 1 - 25件を表示

長い長いお医者さんの話 (岩波少年文庫 (002))を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

長い長いお医者さんの話 (岩波少年文庫 (002))を本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする