グレイ・ラビットのおはなし (岩波少年文庫 (004))

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制作 : フェイス・ジェイクス  石井 桃子  中川 李枝子 
  • 岩波書店 (2000年6月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001140040

グレイ・ラビットのおはなし (岩波少年文庫 (004))の感想・レビュー・書評

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  • ラビットとヘアとスキレルの同居生活はまるでイギリスの生垣や藪に共存する動物たちを一つの家族に例えているようなイメージだ。世話焼きのラビットが、ワガママで威張り屋で怠け者で臆病なヘアとスキレルの面倒を一手に請け負っているが、世の中はこれで案外上手く回っているものだ。作者はクロムフォード村の自宅の丘から見たあっちの森からこっちの森へ動物が友達を訪ねていたら?なんて想像しながら子供時代を過ごしていたのだろうか。「農場にくらして」にも登場していたカウスリップのお酒は毎年春に必ず作るのだろうな。

  • アリソンアトリー好きだな

  • 幼年向けの動物物語だけど、子どもに遠慮してない。
    ***
    「やつら、まとめて、むし焼きとしよう。」と、イタチはつぶやきました。というのは、ひとりぐらしの者がよくそうするように、イタチは、いつもひとりごとをいっていたからです。
    ***
    なんて、するどい描写がちょいちょいあって、にやりとさせられる。

    ラビットは、ヘンゼルとグレーテル方式でイタチをやっつけるんだけど、これもなかなか臨場感があって生々しいですしね。

    巻末の石井桃子さんによる解説を読んで、アトリーが、大人になってから大きな苦しみを味わったことを知った。それやこれやすべてを乗り越えた上で書いている物語だから、一見おだやかな癒やしに満ちているように見えても、いろいろなものを内包しているんだろうなあ。

  • 穏やかに心を揺らす。
    殺伐とした現実の中からちょっとだけ逃避行できる。

  • グレイラビットと、その仲間の動物たちの生活をちょっと覗かせてもらった気分です。
    個性豊かなキャラクターが揃い、とても愛らしいお話。森での生活が情景豊かで、特に植物が魅力的です。昔話にあるような、ちょっと残忍なシーンもあるけれど、そんなスリルも楽しみの一つ。

  • とても楽しいお話でした。
    絵もきれいでとてもきにいりました。
    グレイ・ラビット働き者だな〜 

  • 動物擬人化の物語は数多くありますが、似ているようでいてそれぞれの味があるものです。
    今作でもほのぼのとしているようでいて、意外と弱肉強食の世界があっさりと描かれていて驚かされたりします。
    はじめグレイ・ラビットが同居している野うさぎのヘアやリスのスキレルからこき使われていて不憫に思ったのです。しかし読み進めていくうちにこれは母の愛なのではないかと思ったり。ヘアとスキレルもグレイ・ラビットに命を救われた後はちょっと反省するのですが、それでもなんやかんやとグレイ・ラビットを頼って甘えているのです。これは実に母と子の関係だなあと思う訳ですよ。この辺りのユーモア具合も面白いですね。

  • 動物たちの個性が際立つ楽しいお話。
    はじめはグレイ・ラビットが不憫に思えて仕方なかったけれど,
    彼女が同居人たちに注ぐ,母親のような無償の愛に,うらやましくなりました。
    ストーリー展開が巧みで,最後まで飽きさせない連作短編。

  • かしこくて気立てが良い、はたらきもののグレイ・ラビットのおはなし。シリーズは30冊くらいあるらしく、娘たち(小2)が今夢中で読んでいる。本書に収められているのは、最初の4話。
    ほのぼのとかわいらしい雰囲気ながら、天敵との命を張ったやりとりなどもあって、なかなかサスペンスフル。小さい頃に出会っていたら、私も夢中になっただろう。だが今読むと、どうもグレイ・ラビットが出来すぎなのが気になってしまう。
    …と書いたものの、よく出来た主人公でなぜ悪いのか?と言われると難しい。自分のいたらなさがまぶしく照らされるから、というのは当然あるだろうが、それだけか。
    かしこくて気立てが良くてはたらきものの読者がどう読むか、聞きたいところである。

  • 森に暮らす働きもののグレイ・ラビットとその仲間たちの物語。
    どの登場人物(動物)たちもそれぞれがいきいきと描かれ、お話の展開もテンポもよく、なるほど面白い。
    幼年文学の傑作といわれ、後書きで訳者の石井桃子さんもつくづく述べているように、やはり、アリソン・アトリーの力量が見事。

    実は、大人になってから、このお話を読んでみたいと思っていたのは、瀬田貞二さんが著書の『幼い子の文学』(中公新書)の中で、このグレイ・ラビットを抄訳し、紹介されていたのを読んだからである。勿論、アトリーのお話のうまさを絶賛されていたが、何より、作品にひきこまれる魅力があった。

    そして、文庫を手にして満足。森の様子や、家を構えて住んでいるグレイ・ラビットの暮らしもまた楽しめる内容だったのですね。

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