エーミールと探偵たち (岩波少年文庫 (018))

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制作 : ヴァルター・トリアー  池田 香代子 
  • 岩波書店 (2000年6月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001140187

エーミールと探偵たち (岩波少年文庫 (018))の感想・レビュー・書評

  • 29年度  6-2 (紹介のみ 3分)

  • 『エーミールと探偵たち』は、ベルリンを舞台に、少年エーミールが友情を育みながら、お金を盗んだ犯人を追いかけてゆく、サスペンスと冒険に満ちた物語。同時に、冒険を通じた子どもたちの機転と勇気のあふれる物語とも言えるだろう。

    冒険の終わったあとの、エーミールのおばあさんの演説が、また良い。おばあさんは子どもたちに向かって「みなさんはうぬぼれちゃいけない」と演説をはじめる。そして、次のようなことを訴えるのだ。

    自分の義務や役割をきちんと把握し、目立たないところでも、それをやり遂げることの大切さ。表舞台で華々しい活躍をしない子どもでも、ちゃんと見守っている人の存在。

    子どもたちの大冒険だけを描くのではなく、そういったことを描くからこそ、ここに描かれた大冒険は、ひときわ輝きを増し、大人になったわたしたちの胸にさわやかな読後感を与えてくれるのだろう。

  • 舞台は1900年代のドイツの大都会ベルリン。
    当時のベルリンは日本の明治維新のようにみたこともないような新しいもので溢れていた。

    それに囲まれた人々のワクワク感や興奮、熱量が伝わってきて、現在からすると古いものばかりなのに一緒になってワクワクしてしまう。まるでその時代にタイムスリップしたみたいで楽しい。

    ドイツ児童文学ってケストナーぐらいしか読まないけど、イギリスやアメリカとは空気感や雰囲気が全然違う。

    犯人を追い詰めるために作戦を練るシーンとか追い詰めるシーンは最高に楽しくてドキドキした。

  •  美容師の母と2人暮らしの少年エーミール。休暇にお母さんの妹のマルタおばさんを訪ね、たった一人でベルリンに向かうことになったが……。なんと、列車の中で眠ってしまい、気がつけばお母さんから預かった140マルクが内ポケットから消えていたのだ。
     頭が真っ白になったエーミールは、コンパートメントからお金とともに消えた山高帽の男の後を追うことに。

     泥棒を果敢に追いかけるエーミールと、彼を助けようと集まってくれたベルリンの少年たちの探偵ぶりは、頼もしいやらおかしいやら。いいなぁ、仲間に入りたい!と思うけど、子どもの頃に読んだらもっと楽しかったろうと残念です。「飛ぶ教室」にせよ、「ナルニア」にせよ、やはり物語を読む「好機」というのがあるような気がします。
     家族が互いを思いやるあったかい気持ちが、読む者を幸せな気持ちにしてくれます。

  • 超有名な本でありながら、一度も読んだことがなかった本。なおかつ「エミール」と読み間違ってもいた。

    取っ掛かりが悪いが、話が流れるとドンドンと引きこまれてゆく。どんでん返しは特になくてそのまま楽しめる。

    同じ著者の「飛ぶ教室」と比べると、深く考えさせられるというよりも、勧善懲悪的な楽しい読み物。

  • 小学生くらいが読めるもので、わたしでも面白く読めるのないかなと思って探してた時に、見つけた本です。

    まさか、こんなごちゃごちゃっとした上の大騒動になるとは思ってなかったので、面白かったです。探偵ものにありそうな物騒なこともないのもいい。エーミールの母親思いのところも好きです。

    でも、言い回しになじみがないので、読んでて引っ掛かりを感じました。違和感があってスムーズに読めない。わたしにはどうも、外国作品は宝の持ち腐れのようです。面白いところも、その背景がわからないので、楽しめないのが残念。

    これを読んで、他作品にも興味をもちましたが、今のわたしが読んでも、ちょっともったいないなーとも思いました。

  • 仕事や役割には派手なのもあれば、地味なのもあって、危険なのもあれば、退屈なのもある。
    でもそのすべてが大事なのですよ。
    でもやっぱり、派手で楽しいのがみんな好きなんですね。

    電話番、本当にお疲れ様でした。

  • この本を読んで作者ケストナーの作品をもっと読みたくなりました。現代ではあまり使わない表現もあり、最初は少し読みにくさを感じましたが、読み進める度深みにはまって、次のページをめくりたくなるような1冊です。


    http://www.lib.miyakyo-u.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=141054

  • 機転の利く子ども!
    グスタフは憎めない子でかわいらしいと思った。
    てやんでい!にあたるドイツ語はなんだろうと興味がわいた。

  • 素晴らしい! 傑作です!
    映画の予告編にするなら…こんな感じ…

    少年はひとり旅に出た…

    『エーミールと探偵たち』

    エーミールの母
    「この子ももうこんなに大きくなったんだし、
     ちゃんと行けるでしょう」
    エーミール
    「よそいきなんて、だれが発明したの?」
    エーミールの母
    「おぎょうぎよくするのよ、いたずらっ子ちゃん」

    汽車内(山高帽の男)…
    「ほう、きみはベルリンに行くんですか?」

    (エーミール)
    ポケットがからっぽだ! お金がない!

    いとこポニー
    「汽車はとっくに着いたってよ」
    おばあさん
    「困ったよったら、困ったよ」

    グスタフ(ベルリンの少年)
    「てやんでい」「おれ手伝ってやるよ!」
    グスタフと少年たち…
    「行動開始だ!」

    ボーイ長
    「これ、ほんとの話」
    巡査長
    「いまに白黒つくことだ」

    巡査のあとに100人の少年の列!

    おばあさん
    「この子はとんでもないよったら、とんでもないよ!」
    ちびの少年
    「まともなやつなら、することはするさ」
    いとこポニー
    「エーミールのために乾杯よ!」

    乞うご期待!

  • これも小学校高学年くらいがちょうどいいかも。でも大人が読んでも楽しめる。
    どうしてだろう? 
    謎解きではなくて、主人公のエーミールを応援したくなるからかもしれない。あと、エーミールやその仲間からみる大人の世界にはっとしたり、そうだなと共感したりできるからかもしれない。
    おもしろくて、心もあたたかくなる本。名作として売れ続けているのがわかる。

  • ベルリンの少年探偵たちに万歳!

    エーミール、グスタフ、教授といった個性豊かで魅力的な少年たちが活躍する。冒頭も面白い。お話の世界(エーミールの世界)が現実(作者のいる世界)と繋がる瞬間が面白い。

  • なんて素敵な即席の探偵団!
    こういう行動力や結束力はこの年頃の男の子ならではという感じがして、少し憧れる。
    最後、おばあさんがディーンスタークの働きをしっかり分かっていて、称えているところが良い。
    どんなに地味な仕事であろうと、誰かが見ていてくれる、分かってくれている、と信じたい。

    新しくできたばかりの友人にも、何の衒いもなく母親への思いを素直に話せるエーミールはとても格好良い男の子だ。
    四の五の言わずにエーミールに協力するグスタフももちろん。
    この作品に描かれている子ども達はみんな、私が子どもの頃には残念ながら持ち得なかったような、
    格好良くて素敵な面を持った子ども達だ。
    子どもの頃に戻ることはできないが、ディーンスタークの地味な働きをちゃんと見ていたおばあさんのような大人になることはできるかもしれない。
    そう思えば、子どもの頃にこの作品と出会えなかったのは残念だが、今ようやく出会えたことにもきっとなにか意味がある。

    「合言葉エーミール!」が頭から離れない。
    この言葉を思い出すたびにわくわくする気持ちが胸の中に浮かび上がってきそうだ。

  • 映画から見てしまったので、原作と内容が異なることに驚いた。映画で、ポニーとグスタフの役割を逆にする必要はあったのだろうか…映画の先入観が読書の邪魔になってしまっている…
    小さい時読んでいたら夢中になっただろうな、な作品。
    合言葉エーミール‼

  • なかなか面白かった。

    聞いてはいたけど、冒頭は森見登美彦氏の『聖なる怠け者の冒険』にも似ている。
    というか、森見氏の方が本作品をリスペクトしているのかな。
    『夜は短し歩けよ乙女』にも本作品が出てきているし。

    さて、内容の方はというと、素朴で純朴でとても心温まる話だった。

    少年たちの気持ち、なんかすごくよく分かるな。
    ちょっと背伸びしたい気持ち、みんなの力を合わせる連帯感やドキドキ感。
    またどこかで非日常的な出来事を待ち望むような気持ち・・・。
    ボクも昔(多分中学生時代)、なにか事件が起きないかなって、
    みんなで話してた時期があったな(中二病じゃなくて)。

    本作品では実際にそれが起きているわけだけど、
    事件が起きる前の少年たちの心の中は多分、先のような気持ちだったと思う。
    というか、そうだったらちょっとうれしいな。

    そしてエーミールのお母さんを思う気持ちも非常によく分かる。
    お金が無くなったことが悲しいんじゃなく、お母さんの気持ちを
    無駄にしてしまったことに悲しみを感じる気持ち。読んでて胸が苦しかった。

    今の子達も同じように感じるんだろうか。
    または感じる土壌をボクたちが育めているんだろうか。
    ちょっと考えてしまった。

    ストーリーは王道を行き、意外な展開や伏線もほとんど無く安心して読める。
    主人公エーミールをはじめ、少年たちすべてが生き生きとしていて読んでると
    なんだか元気が出るし、それだけじゃなく、登場する大人たち(悪い人除く)も
    とても素敵。こんなノリの大人になりたい。そう思う。

    それはそうと書きかけの小説、ちょっと先が気になるな(笑)。

  • 面白かった〜!
    子供から見た世界や子供なりの心配が、とても愛おしい。大人になってから読むと、そんなことしちゃ危ないよ〜と心配する自分と、小学生の頃の心に戻ってワクワクしている自分がいる。
    純粋な気持ちなれて、楽しくて、心温まるとても素敵な作品です。

  • かのブルーハーツの曲に「ロクデナシ」という1曲がありますが、私はこの曲がどうにも好きになれないのです。
    「劣等生で十分」と思いながら生きるのって、全然良くないと思うんだがなぁ…。
    (はみ出し者は別に良いけどね)。

    というわけで(どういうわけ!)そんな私はエーミールみたいな考え方の主人公がちゃんと描かれている話って良いなと思う。
    おまけに地味な仕事をした仲間が称賛されたりもして、なんだか地に足が着いている。

    一方で探偵行動自体は奇抜でやんちゃだし、探偵たちの中にはガキ大将タイプの子もいる。でもそれぞれがそれぞれなりの考え方を持っていて、正しくやんちゃである少年たちが、何とも良い感じ。
    (悔しいけど、ここに少女はなかなか入れない 笑)

    100年近くも前に書かれたごく若い読者に向けた話だけど、どんな世代にも、今の時代にも、通じるものがたくさんある気がした。

    なんて
    色々言ってこねくり回さなくても、素直にわくわく出来て、想像すると笑っちゃうような痛快で楽しい物語でした。

  • ケストナーが最初に書いた子どもの本は、貧しい子どもから金を盗んだどろぼうを100人の仲間がとっちめるという、正しく痛快なお話。子ども同士の会話が「~してくれたまえ」みたいな口調だったり、主人公がいい子すぎたり、従妹の少女がただの脇役だったり、ケストナーの後の作品にくらべると、真っ当すぎてちょっとつまんない。でも最初の「10枚の絵で紹介する」はいいなあ。

  • 若き詩人であったケストナーが、子供たちのために書いたお話。おばあちゃんをたずねる途中の列車で、大切なお金を盗られてしまったエーミール。ベルリンの街を舞台に、少年たちが知恵をあわせて犯人をつかまえる大騒動がくりひろげられる。都会への旅がたちまち冒険険に変わるスリル、。子供たちの友情と活躍を書いた児童文学の傑作です。(推薦文:IMA)

  • (カッレくんと比べると)あんまり探偵ものって感じしない。

  • 少年エーミールは一人で汽車に乗った。お母さんからお金を預かって、おばあさんのいるベルリンまで。しかし汽車のなかでお金を盗まれ、ひとりぼっちで泥棒を追いかけることになる。
    しかし心配はいらない。なんたってベルリンには、すばらしい「探偵たち」が住んでいるのだから。

    少年少女のとびはねる動作や、しゃべり方、息づかいが隣から伝わってくるような生き生きとした児童文学。ページをめくっている私まで一緒に走り出して、エーミールや探偵たちの一人になった気持ちで読みました。

    今の小学生って、忙しくて窮屈そうな子、けっこういますね。気ー遣いすぎて胃潰瘍になった小学生の話を聞きました。痛々しいなあと。

    この本に出てくるような子どもたちこそ、本当に「良い子」だよ。
    エーミールが「お母さん思いの良い子」なのだって、ちゃんと自分で決めて選んで、責任を持って良い子をやっている。自立する力は、本来子どもたちの中に根差しているパワーなんだと思います。親が子どもの替わりに考えることなんて出来ない。
    その子のペースで、その子に合ったやり方で、育っていけるといいね。

  • 児童文学はいくつになっても、子どものころのような気持ちで笑ったり驚いたり、夢中になって読めるところが好き。ハッピーエンドがあることへの安心感からなのか。でもそんなのは関係無しに、キャラクターとストーリーを楽しめた1冊。

  • これ小学生のときから好きだったなあ。全集は実家に送り込んでしまったので少年文庫で。訳者が違うんだよね。でもどっちも子どもたちがかわいいよ。絵もかわいい。物語に合ってるよね。大好き。そいえば私の名前はこの子からとったのだった。思い出した。

  • すごく大切な人から贈ってもらった本です。どうもありがとう。

  • こういうお話大好きなんです‼‼

    探偵たちとエーミールの行動を
    ワクワクしながら読ませていただきましたドキドキ((o(‾◡◝*)(* ◜◡‾)o))ワクワク

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