エーミールと探偵たち (岩波少年文庫 18)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001140187

感想・レビュー・書評

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  • この本を読んで作者ケストナーの作品をもっと読みたくなりました。現代ではあまり使わない表現もあり、最初は少し読みにくさを感じましたが、読み進める度深みにはまって、次のページをめくりたくなるような1冊です。


    http://www.lib.miyakyo-u.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=141054

  • 機転の利く子ども!
    グスタフは憎めない子でかわいらしいと思った。
    てやんでい!にあたるドイツ語はなんだろうと興味がわいた。

  • 素晴らしい! 傑作です!
    映画の予告編にするなら…こんな感じ…

    少年はひとり旅に出た…

    『エーミールと探偵たち』

    エーミールの母
    「この子ももうこんなに大きくなったんだし、
     ちゃんと行けるでしょう」
    エーミール
    「よそいきなんて、だれが発明したの?」
    エーミールの母
    「おぎょうぎよくするのよ、いたずらっ子ちゃん」

    汽車内(山高帽の男)…
    「ほう、きみはベルリンに行くんですか?」

    (エーミール)
    ポケットがからっぽだ! お金がない!

    いとこポニー
    「汽車はとっくに着いたってよ」
    おばあさん
    「困ったよったら、困ったよ」

    グスタフ(ベルリンの少年)
    「てやんでい」「おれ手伝ってやるよ!」
    グスタフと少年たち…
    「行動開始だ!」

    ボーイ長
    「これ、ほんとの話」
    巡査長
    「いまに白黒つくことだ」

    巡査のあとに100人の少年の列!

    おばあさん
    「この子はとんでもないよったら、とんでもないよ!」
    ちびの少年
    「まともなやつなら、することはするさ」
    いとこポニー
    「エーミールのために乾杯よ!」

    乞うご期待!

  • なかなか面白かった。

    聞いてはいたけど、冒頭は森見登美彦氏の『聖なる怠け者の冒険』にも似ている。
    というか、森見氏の方が本作品をリスペクトしているのかな。
    『夜は短し歩けよ乙女』にも本作品が出てきているし。

    さて、内容の方はというと、素朴で純朴でとても心温まる話だった。

    少年たちの気持ち、なんかすごくよく分かるな。
    ちょっと背伸びしたい気持ち、みんなの力を合わせる連帯感やドキドキ感。
    またどこかで非日常的な出来事を待ち望むような気持ち・・・。
    ボクも昔(多分中学生時代)、なにか事件が起きないかなって、
    みんなで話してた時期があったな(中二病じゃなくて)。

    本作品では実際にそれが起きているわけだけど、
    事件が起きる前の少年たちの心の中は多分、先のような気持ちだったと思う。
    というか、そうだったらちょっとうれしいな。

    そしてエーミールのお母さんを思う気持ちも非常によく分かる。
    お金が無くなったことが悲しいんじゃなく、お母さんの気持ちを
    無駄にしてしまったことに悲しみを感じる気持ち。読んでて胸が苦しかった。

    今の子達も同じように感じるんだろうか。
    または感じる土壌をボクたちが育めているんだろうか。
    ちょっと考えてしまった。

    ストーリーは王道を行き、意外な展開や伏線もほとんど無く安心して読める。
    主人公エーミールをはじめ、少年たちすべてが生き生きとしていて読んでると
    なんだか元気が出るし、それだけじゃなく、登場する大人たち(悪い人除く)も
    とても素敵。こんなノリの大人になりたい。そう思う。

    それはそうと書きかけの小説、ちょっと先が気になるな(笑)。

  • 面白かった〜!
    子供から見た世界や子供なりの心配が、とても愛おしい。大人になってから読むと、そんなことしちゃ危ないよ〜と心配する自分と、小学生の頃の心に戻ってワクワクしている自分がいる。
    純粋な気持ちなれて、楽しくて、心温まるとても素敵な作品です。

  • かのブルーハーツの曲に「ロクデナシ」という1曲がありますが、私はこの曲がどうにも好きになれないのです。
    「劣等生で十分」と思いながら生きるのって、全然良くないと思うんだがなぁ…。
    (はみ出し者は別に良いけどね)。

    というわけで(どういうわけ!)そんな私はエーミールみたいな考え方の主人公がちゃんと描かれている話って良いなと思う。
    おまけに地味な仕事をした仲間が称賛されたりもして、なんだか地に足が着いている。

    一方で探偵行動自体は奇抜でやんちゃだし、探偵たちの中にはガキ大将タイプの子もいる。でもそれぞれがそれぞれなりの考え方を持っていて、正しくやんちゃである少年たちが、何とも良い感じ。
    (悔しいけど、ここに少女はなかなか入れない 笑)

    100年近くも前に書かれたごく若い読者に向けた話だけど、どんな世代にも、今の時代にも、通じるものがたくさんある気がした。

    なんて
    色々言ってこねくり回さなくても、素直にわくわく出来て、想像すると笑っちゃうような痛快で楽しい物語でした。

  • ケストナーが最初に書いた子どもの本は、貧しい子どもから金を盗んだどろぼうを100人の仲間がとっちめるという、正しく痛快なお話。子ども同士の会話が「~してくれたまえ」みたいな口調だったり、主人公がいい子すぎたり、従妹の少女がただの脇役だったり、ケストナーの後の作品にくらべると、真っ当すぎてちょっとつまんない。でも最初の「10枚の絵で紹介する」はいいなあ。

  • 若き詩人であったケストナーが、子供たちのために書いたお話。おばあちゃんをたずねる途中の列車で、大切なお金を盗られてしまったエーミール。ベルリンの街を舞台に、少年たちが知恵をあわせて犯人をつかまえる大騒動がくりひろげられる。都会への旅がたちまち冒険険に変わるスリル、。子供たちの友情と活躍を書いた児童文学の傑作です。(推薦文:IMA)

  • (カッレくんと比べると)あんまり探偵ものって感じしない。

  • 児童文学はいくつになっても、子どものころのような気持ちで笑ったり驚いたり、夢中になって読めるところが好き。ハッピーエンドがあることへの安心感からなのか。でもそんなのは関係無しに、キャラクターとストーリーを楽しめた1冊。

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