イソップのお話 (岩波少年文庫 20)

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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001140200

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  • イソップのお話が300編収録されています。

    短いお話がたくさんあるので、テンポよく読み進められます。「北風と太陽」などの有名なお話から、少しマイナーなお話まで、幅広く収録されているので、とても勉強になりました。
    お話の最後にある教訓は、現代の感覚とは少し違っているので、理解が難しいものもありました。説教くさく感じる人もいるのではないのかなと推測します。
    児童書ですが、教養を得られるので、大人でも楽しめると思います。

  • 詩よりも、短い話が沢山あって、とても、おもしろいです。大好きです。

  •  
    もくじ

    〈有名なおはなし〉

    カラスとキツネ
    セミとアリ
    肉をくわえたイヌ
    キツネとブドウ
    野ネズミと家ネズミ
    ライオンとネズミ
    北風と太陽
    塩を運んでいるロバ
    王さまをほしがっているカエル
    棒のおしえ
    漁師と大きい魚と小さい魚
    ウサギとカメ
    旅人とクマ
    木こりとヘルメス
    うそつきの子ども

     〈キツネ〉
    キツネとツル
    マイアンドロス川のキツネ
    しっぽを切られたキツネ
    王さまにえらばれたキツネ
    おなかをふくらましたキツネ
    キツネとイバラ
    キツネとライオン
    キツネとワニ
    キツネとヘビ
    セミとキツネ
    ライオンとキツネ
    キツネとヤギ
    キツネとヒョウ
    キツネとイヌ
    人とキツネ

     〈鳥 Ⅰ〉
    海ツバメ
    ツバメとヘビ
    白 鳥
    アリとハト
    ネコとニワトリ
    ハチとシャコという鳥と農夫
    カラスとヘルメス
    カササギとカラス
    ツバメとカラス
    カメとワシ
    トビとヘビ
    鳥さしとシャコ
    オンドリとワシ
    ウグイスとツバメ
    ワシとキツネ

     〈人 間 Ⅰ〉
    石をひきあげた漁師
    はじめて見たラクダ
    ほらふき
    仲のわるい男
    船旅をする人々
    狩りゅうどとウマに乗った人
    ヒツジ飼いとオオカミ
    農夫とヘビ
    植木屋とイヌ
    うらない者
    のんきな若者とツバメ
    子どもとサソリ
    腹わたをたべた子ども
    子どもと父親
    キツネとヒツジ飼い

     〈オオカミ〉
    オオカミと影
    オオカミとおばあさん
    子ヤギと笛をふくオオカミ
    オオカミと子ヒツジ
    オオカミとキツネ
    ヒツジ飼いとオオカミの子
    屋根の上の子ヤギとオオカミ
    オオカミとイヌ
    オオカミとヤギ
    オオカミとウマ
    オオカミとライオン
    オオカミのかしらとロバ
    オオカミとヒツジ飼い
    歯をぬかれたオオカミ
    イヌとオオカミ
    オオカミとヒツジ

     〈虫 その他〉
    ブヨとライオン
    ブヨと牡ウシ
    ミミズとキツネ
    ア リ
    ミツバチとゼウス
    ミツバチとヒツジ飼い
    ハ エ
    二ひきのコガネムシ
    人間とセミ
    セ ミ
    ノミと人間
    土のつぼと金のつぼ
    川 と 海
    かべとクギ
    ラ ン プ

     〈人 間 Ⅱ〉
    天文学者
    農夫とワシ
    ヒツジ飼いと海
    波をかぞえる人
    けちんぼう
    神さまをだました人
    ラッパ吹き
    プロメテウスと人間たち
    おくびょうな狩りゅうどと木こり
    金もちと革屋
    ミツバチを飼っている人
    旅人と枯れ木の根っこ
    おばあさんと医者
    農夫とヘビ
    ウシひきとヘラクレス

     〈ライオン〉
    年をとったライオン
    ライオンの母親
    おりの中のライオン
    ライオンとワシ
    ライオンとクマ
    腹をたてているライオンとシカ
    王さまになったライオン
    ライオンとカエル
    ライオンとイルカ
    ライオンとイノシシ
    ライオンとウサギ
    ネズミにおどろいたライオン
    えものの分けかた
    ライオンとウサギ
    ライオンとロバとキツネ

     〈植 物〉
    旅人とスズカケの木
    バラとケイトウ
    ブドウの木とヤギ
    山賊とクワの木
    クルミの木
    アシとカシの木
    カシワの木とゼウス
    コウモリとイバラとカモメ
    マムシとイバラ
    マツの木と木びき
    ザクロの木とリンゴの木とオリーヴの木とイバラ

     〈人 間 Ⅲ〉
    人とライオンが旅をする話
    女とニワトリ
    農夫とその子どもたち
    ヒツジ飼いとヒツジ
    農夫とイヌ
    炭やきと羊毛をさらす人
    笛のじょうずな漁師
    神さまの木像をこわした人
    手くせのわるい子どもと母親
    ゼウスと人間
    おなかと足
    病人と医者
    人 殺 し
    目の見えない人
    ヒツジ飼いと肉屋

     〈イ ヌ〉
    ごちそうによばれたイヌ
    イヌの家
    イヌとウサギ
    おなかのすいたイヌ
    猟犬と番犬
    イヌとライオン
    イヌとオオカミ
    イヌと貝
    イヌとオオカミの戦争
    鈴をつけたイヌ
    イヌとオンドリ
    イヌとライオンの皮
    イヌと主人
    イヌとヒツジ
    ヘルメスの神とイヌ
    鍛冶屋と子イヌ

     〈人 間 Ⅳ〉
    農夫と海
    農夫と木
    ノミとすもう
    はげ頭のウマ乗り
    金のライオンを見つけた人
    旅人と運命の神
    へたな琴ひき
    金もちと泣き女
    ヘルメスと彫刻家
    若者たちと肉屋
    女主人とヒツジ
    旅人とヘルメス
    悪いことをする男
    神さまの像を売る人
    漁 師

     〈ロバ その他〉
    山のロバと家のロバ
    ロバとオンドリとライオン
    ロバの影
    神さまの像をのせたロバ
    ロバとカエル
    ライオンの皮を着たロバ
    ロバと子イヌ
    ロバとロバひき
    ロバとセミ
    ロバとヤギ
    ロバとウマ
    ウマとロバ
    ウマと馬丁
    人 の 年
    イノシシとウマと狩りゅうど

     〈鳥 Ⅱ〉
    カササギ
    クジャクとツル
    農夫とコウノトリ
    カラスと白鳥
    カラスとヘビ
    金のたまごを生むメンドリ
    メンドリとツバメ
    ワ シ
    シャコと狩りゅうど
    ツ グ ミ
    ツバメとほかの鳥たち
    ワシとコガネムシ
    オウムとネコ
    オンドリとシャコ
    ワシとカササギとヒツジ飼い

     〈シカ・サル〉
    シカとライオン
    シカとブドウの木
    かた目のシカ
    子ジカと父ジカ
    シカとほらあなのライオン
    子ジカと母ジカ
    病気になったシカ
    家がらを争うサルとキツネ
    王さまになったサル
    サルとラクダ
    サルと漁師
    サルとイルカ
    城をつくるサル
    サルの子ども
    サルの剣舞

     〈人 間 Ⅴ〉
    山の猟師と海の漁師
    焼物師とロバ追い
    イヌにかまれた人
    ヤギ飼いとヤギ
    狩りゅうどとイヌ
    子ヒツジをたべるヒツジ飼い
    ライオンと農夫
    くわをなくした農夫
    水を浴びにいった子ども
    ディオゲネスとはげ頭の人
    若者とウマ
    ヤギとヤギ飼い
    狩りゅうどとライオン
    女主人と召使い
    つかまえられたイタチ
    やぶ医者

     〈ウシ・カエル・ヘビ その他〉
    ウシとガマ
    沼の中のカエル
    マムシとヒドラ(水ヘビ)
    近所どうしのカエル
    ヘビのしっぽとからだ
    ふみつけられたヘビ
    ヘビとカニ
    カニとキツネ
    子ガニと母ガニ
    ネズミとカエル
    ヘビとイタチとネズミ
    ネズミとイタチ
    イタチとヤスリ
    黒イタチ
    ネコとネズミ

     〈ラクダ・ウサギ その他〉
    ラクダとゼウス
    ラクダとゾウとサル
    ウサギとカエル
    ウサギとイヌ
    ウサギとキツネ
    イノシシとキツネ
    ブタとヒツジ
    モグラと母親
    ゼウスとカメ
    ライオンと牡ウシ
    ウシと車の軸
    ウシとヤギ
    ノミとウシ
    ネズミと牡ウシ
    ウシとライオンの母親と狩りゅうど

     〈鳥 Ⅲ〉
    農夫とツル
    クジャクとほかの鳥
    オオカミとサギ
    ト ビ
    ヘビとワシ
    のどのかわいたハト
    旅人とカラス
    カササギとキツネ
    ナイチンゲールとコウモリ
    ヒバリと農夫
    ハトとカラス
    ダチョウ
    おくびょう者とカラス
    鳥さしとマムシ
    コウモリとネコ

     〈人間と神〉
    幸福と不幸
    アリにさされた男とヘルメスの神
    彫刻家とヘルメス
    旅人と「ほんとう」
    ヘラクレスと富の神
    人間とゼウス
    祭のつぎの日
    冬 と 春
    二つの袋
    悲しみの神の授けもの
    人間とサチュロス
    キツネとハリネズミ
    ゼウスとプロメテウスとアテナとモーモス(非難の神)
    月の女神と母親
    ヘラクレスとアテナ
    人間のところにいる希望

    あとがき

  • 座右の書にしていいレベル。
    私がボケてしまったら、この本を読んで過ごしたい。

    ・この本は300の物語を収録。
    だが、ハルムの本には426、シャンブリの本には362の話があるそうだ。とてつもない。
    ・イソップの名前が出てくる話、2話しかなかった。
    そもそも人に名前がついている人がイソップしかいない。
    ・人間が動物界の中で一番偉いという思想が私には少し違和感あった。西洋的な価値観なのだろうか
    ・お話と戒めのつながりが分からない話があった。(腹わたをたべた子ども、イヌにかまれた人


    好きな話>
    ライオンとネズミ
    )どんなに強い人でも、いざと言うときには、自分より弱いものに頼らなければならないのです。
    漁師と大きい魚と小さい魚
    )たいして幸福でない人々は、たやすく助かりますけれど、えらくて名高い人は、罰を逃れるのが、難しいものです。
    旅人とクマ
    )不幸なことがあると、本当の友達が分かるものです。
    ほらふき
    )実際の証拠がそこになければ、言葉は余計なものです。
    うらない者
    )この話は、自分の暮らしはいい加減にしておいて、自分に関係ないことに、口を出したがる人にしてやるといいのです。
    オオカミと子ヒツジ
    ) 人をひどい目にあわすために理屈をつける人にはいくら言い訳をしても何にもなりません。
    ヒツジ飼いとオオカミの子
    )こういう風に、悪い人を助けてやる人は、今にそれが強くなって自分たちに向かってくるのに気がつかないのです。
    ノミと人間
    )ひどい悪人でも、そうひどくない悪人でも、哀れんではなりません。
    ミツバチとゼウス
    )祈ったり願ったりするときに敵にとって災いになることを求めてはなりません。敵の災いを求めるとそれはやがて自分に返ってきます。
    けちんぼう
    )使わなければ、どんな良いものを持っていても、何にもなりません。
    プロメテウスと人間たち
    )そういうものから作られたものは、人間の形をしていますけれど、心は獣のままなのです。この話は、獣のようにおこりっぽい人間を責めているのです。
    王さまになったライオン
    )臆病者のウサギが言いました。
    「前々からこういう集まりがあれば良いと思っていた。弱い獣も怖いものだと言うことが、乱暴の獣にわかるから。」
    マツの木と木びき
    )多くの人は他人のためにを受けた災いよりも、身内の者のために引き受けた苦労の方、余計ひどいと思うものです。
    イヌとウサギ
    )いろいろと考えを変えるたちの人は、信用してもいけないし、しなくてもいけないということです。
    →2022/05/16に聞いた人間の理性(というより判断?)は感情ですごく左右されて、1人の人の中でも統一性がないという意見に似てる寓話だな。
    旅人と運命の神
    )「おいおい、おまえが中におちると、自分がうっかりしていたのだと思わずに、私のことを悪くいうだろう。」
    人の年
    →人の年の取り方の解釈
    若年、ウマ、勢いがあるが気持ちが傲慢
    中年、ウシ、働いてお金を貯める
    老年、イヌ、自分に食べ物をくれる人だけに親切、くれない人には噛みつく
    シカとライオン
    )あぶないときに、ゆだんがならないとおもっていた友だちにたすけられ、すっかり信じきっていた友だちに、うらぎられることがよくあります。
    ヤギ飼いとヤギ
    )昔のお友達よりも、新しくできた友達の方を大事にするような人と、友達になってはいけません。そういう人は、我々が古い友達になった時、新しく友達になった人の方を大事にするからです。
    水を浴びにいった子ども
    )人を叱る前に、哀れんでおやりなさい。がみがみしかられては、困っている人は、訳が分からなくなります。
    若者とウマ
    )多くの人は、誰かが「そうやっていてどうなると思うのだ?」と聞くと、本当のことを言うつもりで、かざりなく「私の気の向くようになる。」と答え……そういういろいろな気持ちに任せていくのです。
    →多くの人は自分の人生を乗りこなせてないという話。
    近所どうしのカエル
    1匹は沼、1匹は道に沿った水たまりに住んでいた。沼に行かないまま水たまりのカエルは車に轢かれて死んだ。
    )つまらない仕事をして暮らしている人は、もっと立派な所へ向かわないうちに、身を滅ぼしてしまいます。
    子ガニと母ガニ
    )自分でいくらやってもできないことを、人に勧めるのは優しいことです。
    ウシと車の軸
    重さで軋んだ音を立てる車をつけられた牛
    「俺が重いものを引っ張ってるのにガミガミ言うな」
    )他の人が骨を折っているのに、自分の方が疲れているような顔をする人があります。
    旅人と「ほんとう」
    )「嘘」を「本当」に勝つようになると、人間の生活がひどいものになります。
    人間とゼウス
    )上から理性を授かっている人々の中には、そういう立派な賜物に気がつかず、感じのない、理性のない動物の方が羨ましがったりするものがあると言う教えです。
    ヘラクレスとアテナ
    道にリンゴが落ちていた。ヘラクレスはそれを叩いた。倍に膨れた。さらに叩くとその倍に……。アテナは言った。
    )「……それはけんかの玉です。誰でもそれをそっとして触らずにおけば、元のままの大きさでいます。……」

    あとがき
    )(教訓が)今日の私たちの考え方から見て納得のいかないものも少なくありません。中でも、つよいものには、歯向かってはいけないといったような教訓が多く見えるのはこのイソップのお話ができた時代の普通の人々が、いかにも惨めな暮らしをしていたからだと思われます。……皆さんがこれをそのまま鵜呑みにしないで、よく考えて読んでくださることを希望いたします。

    知ってた話>
    アリとキリギリス
    すっぱいブドウ
    二兎追う者は一兎も得ず
    都会のネズミと田舎のネズミ
    北風と太陽
    三本の矢
    ウサギとカメ
    金の斧・銀の斧
    オオカミ少年の話
    パンドラの箱

  • イソップ寓話集から300話収録。とはいえ、ほとんどが1ページ程度の話なので、そんなにヴォリュームのある本には感じない。紀元前の寓話とは思えないほど、あれこれ思い当たる節が…時代の変化を感じるものもあるが、そこも含め現代日本人(の本音)に通じるものの方が多い気がする。アイロニーに富んでいて、寓意に反発を感じる世代にも読んで欲しい。また、この本はギリシャ語から翻訳であるということで、原典に近い形に触れられるのも有意義だと思う。

  • イソップ物語から、いろいろな教訓を学ぶことができると思うため、おすすめする。

  • 紀元前6世紀ごろに書かれた寓話集。イソップが奴隷だったという説や実在しなかったという説もあり。うそやほらや妬みやだまし討ちなど、現代の人間の行動は昔からあまり変わっていないことが垣間見える。ギリシャ神話の神々が人々の生活の中に溶け込んでいることが良く分かる。

  • 基本図書だし、旅行に持って行こうと思って購入した。

    イソップ(アイソポス)寓話集。
    教訓めいたおはなし、少年少女向け、300話。

    きいたことあるかも、というおはなしがいくつか。
    読み終えるのに2週間もかかってしまった。
    短くて、このおはなしは○○な人にしてやるといいのです、という終わり方をしているものが多い。
    個人的にはあまり好きではない。
    考えさせられるものもあったけれど、私個人としては、聡くなくとも、おはなしからわかることは、実体験したことだ。

  • 一冊の中に300のお話が載っています。

    なので、一つあたり平均1Pといったところでしょうか。
    短いものだと、4行で終わってしまう…。
    そして、最後の一文は教訓のような…要約のような…。

    物語を楽しむためというより、あらすじガイドとして読む感じ。
    物足りなさはあるが、メジャーな話よりマイナーな話の方が多いので、ちょっとした暇つぶしにはなるかも…。

  • それぞれの教訓がたまに??でした。
    さしえがかわいい。読み聞かせにぴったりかな。

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著者プロフィール

紀元前6世紀ごろのギリシャの寓話作家。奴隷だったとも伝えられているが、その生涯について詳しいことはわかっていない。『イソップ寓話集』は約350話からなり、紀元前3世紀ごろにまとめられたもので、その後、さまざまに手が加えられていった。日本には江戸時代初めに『伊曽保物語』として伝えられている。「きたかぜとたいよう」「ありときりぎりす」「きんのおの ぎんのおの」などが有名。

「2017年 『イソップどうわ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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