とびらをあけるメアリー・ポピンズ (岩波少年文庫 54)

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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001140545

作品紹介・あらすじ

バンクス家の子どもたちが待ちに待っていたメアリー・ポピンズが、やっと帰ってきました。しかも、打ち上げ花火の星にのって! 子どもたちは、メアリー・ポピンズの不思議な魔法の世界に、すぐにでも、そしていつまでもひたっていたい気持ちでいっぱいです。さあ、マザーグースや神話の世界へ、楽しい冒険旅行のはじまりです。[改版]

感想・レビュー・書評

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  • メアリー・ポピンズが三たびバンクス家に! でも、これが最後の滞在でした。いつまでもナースが必要な子どもではいられないのですから。ジェインとマイケルはそれを分かっていて、流れ星に「メアリー・ポピンズを忘れないように」(「戻ってくるように」ではなく)と願ったのでしょう。

  • まさかの花火から出てきたメアリーに、ジェインとマイケルの嬉しそうなことといったら。

    _マイケルの胸の想いは、ソーダ水のなかの泡のようきわきあがってきて、とめようとしたときには、もうあふれでていました。「ああ、メアリー・ポピンズ、あなたがいないあいだは、ほんとにひどかった!」_

    けれど、メアリーの辛辣さといったらないんです。
    早々に荷物から巻尺を取り出し、マイケルをはかってみると… 「ますますわるい」

    _ねこねここねこ どこにいた?_
    「王さまを見たネコ」は
    マザーグースの ねこねここねこ がモチーフ。物知りをひけらかす王さまと、賢いねことのやり取りは一休さんのとんちみたい。

    おおみそかの夜の「末ながく幸福に」
    ふるい年とあたらしい年のあいだの"すきまに" お話たちが大集合。

    「別の扉」
    ジェインはその朝、窓の向こう側に、もう1人のジェインを見るという暗示的なシーンからはじまります。ジェインの成長を感じてしまいます…

  • メアリー・ポピンズは、かっこいい。こわくて厳しい感じがするのけど、本当はやさしい。鼻をならすのも、好き。まほうの道具も大好き。(小4)

  • この間に
    映画『メリーポピンズ』と『ウォルト・ディズニーの約束』を観た。
    だからだと思うけど、7章の「末ながく幸福に」の旧年と新年の「すきま」の時間がディズニーランドのようだと思った。

  • 不思議な話が詰まっていて楽しかった。
    メアリー・ポピンズは、「本当になったおとぎ話」なのか。不思議な世界を生きている人。

  • この本の中の「末ながく幸福に」を読んでからというもの、本当に幸福な気持ちで生きられるようになりました。
    こんなに愛と平和とこの世の神秘を感じる文章に出会ったのは、初めてです。
    この物語を理解した時、私の人生は変わりました。
    自分自身とこの世のもの、すべてが一体化して、溶け合うような感覚を味わったのです。

    一人でも多くの人に読んでほしい一冊です。
    星5つではとても足りません。言葉に表しきれないくらい大切な本です。

  • 面白いといえば面白いんだけれども・・・なんだか展開がマンネリ化していて一部、退屈してしまうところがあるのが残念。

  • メアリー・ポピンズとの3回目の再会。そして最後のお別れ。どうして行ってしまうのか、メアリー・ポピンズが説明することはないが、「ふん! いつまでも続くものなんてありません!」と彼女なら言いそう。どんなに楽しいことでも、終わりがなかったら楽しくないのかもしれない。

  • ロンドンオリンピックの開会式でメアリー・ポピンズが登場したのを見て、懐かしさで久しぶりに読んだ「メアリー・ポピンズ」。

  • 大みそかのくだりでさ、なぜだか涙ぐんで

    夢みるのはいつだって自由なはずなんだ、実現性とはまたべつなはなし


    あの種のユートピアは単純ゆえ純粋で清らかで、


    どんな大人にだってばかにできるわけないのに
    みんなむかしは子供だったんでしょうに

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