野に出た小人たち―小人の冒険シリーズ〈2〉 (岩波少年文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001140637

感想・レビュー・書評

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  • 小人のアリエッティたちは、人間の家から外に落ちていた人間の靴の中に引っ越しをした。スピラーという小人とも出会う。スピラーは、食料になる虫とかをくれたんだけど、みんなはそれが嫌で金切り声をあげたりする。最後にはみんな仲良くなってよかった。
    ハラハラしたりもするけど、アリエッティたちの暮らしを見ているのが楽しい。『アラビアンナイト』とは全然ちがう感じのおもしろい本だと思う。野いちごを食べているがおいしそうでうらやましかった。(小6)

  • ついに野に出たこびとたち!

  • 床下の小人たちで感じた疑問が解ける部分がいくつかある。
    ただ、描写がまどろっこしい。絵がないとわからないよ…。
    相変わらずホミリーはすぐ金切り声をあげたり悲観的なことばかり言うし、最初はスピラーを汚らしいと追い払うし、なんかイラッとするキャラ。

  • 「床下の小人たち」をそんなに気に入ったわけではないのだが、気になって続きを読んでみた。
    主要な登場人物のなかに苦手なタイプがいるせいか、ファンタジーを読んでいる気になれず、素直に楽しめない。

  • 27年度 (6-3)
    ブックトーク

  • アリエッティの母親のホミリーが、「こうはなりたくない女性」という感じ。1作目と異なり、屋外でのサバイバル生活。自然界の表現にときどきわくわくする。

  • 床下の家から追い出されたアリエッテイたちのその後がとても気になり読みました。

    私たち人間でさえ野宿したりするサバイバル生活は危険だし大変なのだからアリエッティたちはすごく小さいのだからもう想像を絶する困難でしょう。
    でも、アリエッティと父のポッドは逞しい、母のホイミーは体より口を動かしてばかりだけど母親というものはこういうものだなと思いました。

    また気になるところで終わってしまいました。続きが気になります。

  • 小人シリーズ第2作。家を出た小人たちが、靴で雨風を凌ぎつつも、自分たち"借り暮らし"の仲間を探すお話。普段ならなんでもない世界が、親指姫にでもなったかのように、広く大きく見詰めているようで面白い。
    そして、最後に再会した時に、あんなに文句を言っていたのに、、、と仲良く抱き合っている姿がとても人間らしくて笑える。

  • 野に出たアリエッティたち。毎日がサバイバル。スピラーの逞しさは、サバイバルを生き抜いていく上で魅力的。新たな棲みかを見つけたアリエッティたちの冒険は続く。2011/640

  • やっぱり、最初のと比べるとどうしてもイマイチだったかな。
    スピラーが登場。

  • アリエッティ達が野に出た後の話。なぜそれを知ってる人間がいるかがわかりますが、気になるのはこの後というところで終わり。まあ二巻目だし。次も読んでみようかな。

  • 「床下の小人たち」続編。床下から野に逃れたアリエッティたち。編みあげの靴の中でサバイバル。新しい生活に戸惑う一方、長年憧れた「自由」に喜ぶアリエッティ。新しい仲間スピラーや前作に少し登場した白イタチを持つ少年トムが登場。登場人物の人間性や物語の骨組みが小学生向けとは思えないほど複雑でしっかりしています。前半のトムじいさんのお話はちょっと我慢、後半グイグイ読ませます。次作を読みたくなる終わり方。

  • アリエッティの楽しみたい外に出たいって気持ちも分かるし、
    ホミリーの借り暮らしとしての生活に戻りたい気持ちも分かるし、ポッドの逞しさや心の広さは素敵だと思ったけど、
    ハラハラさせられました。
    楽しそうな流れでも、冬が、狐が、と。

    アリエッティが年齢の割に、自由になれて嬉しいだけで、
    周りの人たちの気持ちが理解出来てなさ過ぎるように感じてしまうんだけど、
    家族だけで、ずっと暮らしてたから学ぶってあんまり無いかもなあ、
    なんてリアルな感想を持ってしまった。

    それにしても、
    またしても、気になる終わり方!

  • 小人の冒険シリーズ第2巻。
    前回はメイおばさんの話をケイトが聞く形式でしたが、今回はトムじいさんの語る話をケイトが聞きます。
    後半はかつてのトム少年が蘇るような感じで自然と物語に入ることができました。
    1巻よりも冒険色が強くワクワクしながら読みました。

    大きな家から逃げ出した一家が野原で見つけた編みあげぐつを借りて暮らす様子、自然の中で楽しそうに遊ぶアリエッティーなど、新たな生活が生き生きと語られます。
    やっぱり注目してしまうのは母親のホミリー。
    先のことを心配したり、愚痴も多い彼女ですが(笑)時には思い切った行動をするなど、少しずつ変化が見られなんだかうれしくなりました。

    そして野育ちの小人スピラーとの出会い。
    ジブリの映画ではちらっとしか登場しませんでしたが、原作ではたっぷり楽しめました。
    なんともたくましくて魅力的な小人です。
    最大のピンチを救ったのもスピラー。
    これからも活躍が見られるかも。

    次巻は『川をくだる小人たち』とのこと。
    どんどん小人の世界が広がり変わっていくのを追いかけたいと思います。

  • 読書日:2011年11月28日-12月1日
    原題:The Borrowers Afield
    え、ここで終わるの??!中途半端な最後に驚きを隠せません。

    私達人間には何て事のない草原もアリエッティ等にとっては大冒険と同じ。
    冬を迎え飢えと寒さで過ごす日々で野生のスピラーと、そして、伯父家族と出逢います。

    ホミリーの落ちつかなさに読んでいて苛々する事が多々ありました。
    母親なんだからもう少し冷静でいて下さい。

    次巻では男の子とアリエッティがどんな交流をするのか楽しみです!

  • 家から出たアリエッティたちは野の生活がどれだけ過酷かを知る

  • ジブリの映画になった「借りぐらしのアリエッティ」原作の続編。電子書籍版を購入。
    住み慣れた床下を出て野を歩くアリエッティ一家の様子や、彼らとさすらいの(?)借り暮らし・スピラーの交流が描かれている。安全な床下とは違い通りかかる人間や動物たちに怯えたり、寒さに震えたり、飢えに悩まされたりといろいろ苦労するアリエッティたちにラストではなんとびっくり!な展開がさらに待っている。「えっここで終わり??」と思わず口に出たくらいぶつ切りなラストだったんで、急いで次読むことに(笑)。

  • 人間たちから様々な道具や食糧などを「借りて」きては暮らす「借り暮らし」の小人の少女アリエッティとその家族の冒険の物語!
    小人といっても特別な力があるわけではなく、アリエッティたちはサイズが小さいというだけで中身は人間と同じ。

    今回は人間の家から逃げのびたアリエッティたちが、長いこと行方不明だった親戚(もちろん小人)と再会し、その家族と一緒に別の人間の家で暮らすことになるのですが、アリエッティのお母さんと親戚の主婦であるルーピーおばさんは仲が悪いし(表面的には仲良しですが)、親戚の家にやっかいになっているということで、アリエッティの両親にとってはいろいろ気苦労の絶えないことばかり!

    まるで人間みたい♪

    結局は屋根も食糧もあって安全だけれど、親戚とはいえ他人の家で生活するより、家族だけで誰にも気兼ねなく暮らせる新しい住みかを探して、アリエッティたちは再び旅立つことを決めるのです。
    小人の世界も人間関係(?)が大切っていうか、この物語が書かれた18世紀のイギリスでも、やっぱり一番やっかいなのは人間関係ってことなんでしょうね☆
    下水道のトンネルを進んだり、自然の中で食糧を調達したり、川をヤカンで下ったり、人間の道具をうまく利用して暮らしている小人たちが楽しいです。
    人間に見つかりそうになったり、白イタチやフクロウから逃げたりと、危険もたくさんあってハラハラしながらアリエッティたちの冒険を読みました。

    あぁ、面白かった♪

    このシリーズはあと
    第4巻『空をとぶ小人たち』
    第5巻『小人たちの新しい家』
    と続くので、楽しみに読みたいと思います。
    アリエッティたちを何度も助けてくれる小人の男の子、スピラーとアリエッティの仲も気になるところ。
    さあ、次はどんな冒険が待っているのかな~

  • 主人公の少女の一番好きなところは、外の世界への好奇心と強いあこがれをもってるところ。外国へ行ってみたい!と強く思っていた10代の頃を思いだした。床下でうまれ育った少女が初めて外の世界へ飛び出し、冒険をする。それだけでわくわくするではないか!そして、新たな男の子出現!このお話の聞き手は人間の女の子、そして語り手もおばあさん。小人の主人公も女の子。出会う相手は男の子なのだ。
    はじめの一冊しか読んでないひとにもおすすめ。

  • 次も読む

  • こんな所で終わり?って感じだったので次も読みたいと思った。

  • はじめての野原で、小人の少女アリエッティは野イチゴつみを楽しみ、野育ちの小人スピラーと友だちになります。けれども、戸外の生活は危険がいっぱいです。

    野に出た小人たち新版

    野に出てさまざまな冒険をしてようやく

    人間のすむ家に戻れたアリエッティーの家族でしたが・・

    そこも出て行かざるおえなくなって、

    小人達の住めるミニチュアの家が山ほどある理想の街を目指して冒険の旅に出発します。

  • またもや続くって終わり方…

  • 第1作の「床下の小人たち」の最後で永年住みなれた大きな家を追い立てられた「借り暮らしの人たち」が野原へ脱出し、危険と隣り合わせの自由な世界の中でアレヤコレヤと珍騒動が持ち上がるのが「野に出た小人たち」なんですけど、この第2作では「借り物」をする相手(≒ 人間)がほとんど出てこないためにちょっと1作目とは雰囲気が異なります。  この「野に出た小人たち」から登場する正体不明(?)の小人族の1人、スピラーがいい味を出しています。  なんていうか、生命力にあふれた「タフガイ」っていう感じなんですよね~(笑)

    (全文はブログにて)

  • 「大きな家」から脱出した小人たち。
    そこは新しい世界でアリエッティには珍しいことがいっぱいで刺激的。
    でも一家はアウトドアライフには慣れていないのでこのままでは冬を越せそうにない。
    さてどうする?

  • 「アリエッティ~借り暮らしの人々~」ってジブリが映画化するんだった!~クロック家は大きな家から抜け出し,森から先はガス管に沿って野原まで出て,木戸の脇で編み上げ靴を発見。それを移動して,冬の訪れまで暮らしていたが,酔って靴内で寝ている内にジプシーに拾われ,囚われの身になりそうな所をスピラーに依頼された森番の孫・トム・グッドイナフがポケットに入れて小屋まで逃げてくれた。そこにはルーピーとヘンドリアリの夫婦とその子供たちが暮らしていた。しかし,スピラーは年に一度来るだけで,すぐにトムの小屋を抜け出した~スピラーはジプシーから借りて暮らし,古いストーブを住処にガス管に小さな穴を3つ開けて暖を採り,狩りをしてタンパク質を手に入れる。なんだか,頼もしいねえ。次は「川を下る」,その次は「空を飛ぶ」,そして「新しい家」。読みにくいのは漢字を使っていないからと,鄙びた言葉を選んで訳しているから・・・例えば「実は,どこにいけばなってるの?」よごれた手を,かくしのおくふかくに入れました。「だけどもなんもない。」

  • 「床下の小人たち」続編。
    お肉を食べるシーンが印象的でした。
    アリエッティの格言やら、解説の親指トムの話やら面白かった!
    続きも読みます。

  • 「床下の小人たち」の続編。床下にひっそりと住んでいた小人の一家が野原へ出るおはなし(母親がヒステリックなのにみんなが穏やかなのが偉いと思ってしまう)。前回同様おもしろいです。

  • アリエッティたち一家は人間に見つかり、床下の家から脱出。野原で暮らし始めることになります。新しい住まいは落ちていた古い編み上げ靴。借りものをする当てもなく、サバイバルな生活がはじまりました・・・アウトドア派の小人スピラーがユニーク。文句ばかりのお母さん、ホミリーにちょっとイライラしたり。ジプシーに捕まりそうになってハラハラしたり。盛り上がった展開の話でしたが、最後このまま次へ続く!といった感じでひっぱられます。どうなるアリエッティ!

  • 床下にひっそりとくらしていた小人の一家は,人間に見つかり,未知の野原へ脱出します.生まれてはじめて野原にきた小人の少女アリエッティは,まぶしい日の光や野イチゴつみを楽しみ,野育ちの小人スピラーと友だちになります.けれども,戸外の生活は危険がいっぱいです.ファンタジーの傑作「小人シリーズ」第2作

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