青い鳥 (岩波少年文庫 120)

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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001141207

作品紹介・あらすじ

貧しいきこりの子どもチルチルとミチルは、「幸福」の象徴である「青い鳥」を求めて冒険の旅へ-「思い出の国」では祖父母と再会し、「未来の国」では、これから地球に生まれてくる子どもたちと出会います。愛されつづけている名作。小学5・6年以上。

感想・レビュー・書評

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  • 3.5
    2024.01.09

  • 「貧しいきこりの子どもチルチルとミチルは、「幸福」の象徴である「青い鳥」を求めて冒険の旅へ-「思い出の国」では祖父母と再会し、「未来の国」では、これから地球に生まれてくる子どもたちと出会います。愛されつづけている名作。小学5・6年以上。」

  • 神秘的で美しい作風です。さまざまな愛や幸福が登場しますが、子供が産まれたばかりということもあり私は母の愛が一番好きです。

  • 元が戯曲だというのは知らなかった。
    子どもたちが愛や勇気を持って、心を豊かに知恵を身につけて成長していく過程が順を追って書かれていた。
    死後の世界が思いの外優しくて暖かなのが良かった。思い出しさえすればいつでも会える。
    大人にとっても、物を大切にすることを思い起こしてくれる。特に光との別れのシーンが印象に残る。この世の終わりまで見守る光がいると思うと心強い。

  • 子供たちにぜひ読み聞かせてやりたい書籍です
    大人が読めば子供の頃を振り返られると思います

    愉快な仲間は読んでいて面白おかしく旅で出会う人々との関わりには人間の神秘さや思い出や傲慢さや醜さが織り交ぜています

  • 最高に深い

    児童書では括れない
    『モモ』のような衝撃。
    読書の子ども返りは必要だ

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  • 子供の頃にも読んだお話ではあるが、あらためて読んでみて、軽い衝撃。そのあまりに象徴的で隠喩的な深い内容に、面白い以前に、子供のお話ながら、まるで哲学書を読んだような感じだ。うーん、いろいろと、しばし沈思黙考してしまうわ、よね。

    出だしから、戯曲ゆえ、登場人物の服装からこと細かいのはともかく、わかりにくい言葉こそ使っていないのだが、ふと、幸福とか、生死とか、自然とか・・あれこれと、ついつい思いをめぐらすはめに陥るのがすごい。

    メーテルリンクは、象徴主義の詩人でもあったそうだから、なるほどそうなのかもしれないが、今回、作品周辺のことで、いろいろ興味深いこともあった。ドイツ浪漫派のヴァーリスの『青い花』に触発されて書いたお話とか、日本では児童文学の名作として知られているが、実は、本国その他ではそれほど読まれていないとか…アメニズム的な面もあるしね。また、あまり知られていないが、続篇があって(『チルチルの青春』)最終的に、又お隣の少女と縁があったりするらしい。

    岩波少年文庫のシリーズが読みやすいのと、大社玲子さんの絵が好きだったので、こちらを読んだわけが、新潮文庫(堀口大學訳)もいつか読んでみようかなと思ったり。不思議な余韻を残すお話にはちがいないのが、名作たるゆえんか。

  • 東北、東北地方などを舞台とした作品です。

  • なかなか奥の深い本ですね~

  • うちのどこかにあると思うけど、どの版で読んだのか忘れてしまった。
    ここはとりあえず少年文庫で。

  • いきなり真面目Σ( ̄□ ̄)レポートに使ったやつです。
    岩波少年文庫で、訳が確か若月紫蘭?だったっけ。
    私の両親よりも早く生まれた本で、ヤケが半端じゃなかったです。
    どれくらいかって、パリパリすぎてちょっと強く手を触れただけでパリッとページが破けるくらいですよ(笑)
    まぁ、折角読んだので感想をば。
    これって童話だと思ってたけど、戯曲だったのね!
    最初登場人物の服の指定とかしてあってビックリした!
    台詞も全部台本みたいに書いてあるし、情景描写も全部ト書きで珍しかったー。
    私が知ってる青い鳥は、
    チルチルとミチルが幸せの青い鳥を探して方々を旅したけれど結局見つからず、家に帰ったときにやっと見つけて、ああ幸せって遠くにあるものじゃなくて身近なところにあったのね!
    という感じの本だと思ってたのですが。
    私の記憶が曖昧だったのか今回読んだのが原作に近い訳だからなのか、全ッ然違いました。
    まず兄妹だけじゃなくて犬、猫、パン、牛乳、光、水、火がお供に付いてくるんですよ。人型で。服とか着ちゃってたりして。
    まぁ犬と猫と光以外はいてもいなくても同じ感じでしたが(酷)
    チルチルが何故か犬に最高に冷たくて笑いました。何であなたそんな猫贔屓?
    明らかに犬の方が役に立ってるのに信頼無しかよ!みたいな。
    時代的な差なのかお国柄なのか、キス描写(親愛の情としてね)がやたらと多かったのも不思議。
    でも全体的には現在に通じる教訓とかすごくあって、100年前に書かれた(原作は1908年刊)とは思えない出来でした。
    子どもが読んでも面白いだろうけど大人が読んでも伝わる物があるなぁ。
    墓地とか、理解できるようなできないような。
    ものの分からない贅沢とかね、反省することしきりですし。
    無邪気な考えって幸福なのか。そうなのか。
    未来の国にいた子ども達が皆何かを持って生まれなければならない、それが人々のための新しい発明でも犯すことになる犯罪でも良い、ってのが新鮮でした。
    チルチル達の兄妹に後になるって子は3つの病気を持って生まれて来て、そのせいで死んじゃうって言ってましたしね。
    すごい無邪気に言ってたのだけどよく考えると背筋が寒くなるような。

    うん、結構面白かったな。

  • 2007.3.読了

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著者プロフィール

モーリス=メーテルリンク
1862年ベルギー生まれ。詩人、劇作家。代表作に、戯曲『青い鳥』『ペレアスとメリザンド』『マレーヌ姫』、エッセイ集『ガラスの蜘蛛』『蜜蜂の生活』など。1911年にノーベル文学賞を受賞。
第二次大戦中、ナチス・ドイツのベルギー侵攻にあい、ポルトガルからアメリカへ渡る。戦後、フランスへ戻り、1949年ニースにて死去。

「2013年 『青い鳥 (新装版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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