飛ぶ教室 (岩波少年文庫)

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制作 : ヴァルター・トリアー  Erich K¨astner  池田 香代子 
  • 岩波書店 (2006年10月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001141412

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飛ぶ教室 (岩波少年文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 岩波少年文庫は、本当に素晴らしい作品ばかりだ。
    そして、とても注釈が分かりやすいので大好きだ。

    この作品も、訳者のあとがきを読むのと
    読まないのでは、全然作品の重みが違う。
    訳者のあとがきによるとこの作品は
    ヒトラーが政権を持った1933年に書かれたそうだ。
    そういう背景を知ると、この作品のセリフに
    ケストナーの強い思いを感じ取ることができる。

  • ドイツの児童文学者、エーリッヒ・ケストナーの代表作。

    寄宿学校の少年たちの友情と成長を描く。

    この本の面白いところは、子どもを決して子ども扱いしない、心ある大人たちが出てくるところ。

    なんといっても素敵なのはこの物語がナチス政権下で書かれたということ。

    人間の想像力って、こういうことに使われてほしいですね。

  • ドイツの本が読みたくなり図書館で手に取った一冊。
    小学5年生から高校3年生までが寄宿舎で一緒に過ごす学校の、中学2年生の5人の友情物語。
    物語の最初の1/3は、第2次世界大戦前のドイツの時代背景や、寄宿舎の様子がよくわからず、時間がかかってしまったが、その後、登場人物がつながり、ある事件が起きてからはあっという間に読み進むことができた。
    子供はこうあるべき、大人はこうあるべき、ということがとてもわかりやすく語られているので、気持ちよく読めた。

  • 『飛ぶ教室』読み比べ、最後は
    岩波少年文庫の池田香代子さんの翻訳。

    その他、各社の『飛ぶ教室』も本屋さんであっちこっち
    パラパラ立ち読みしたけれど、

    まずベク先生が「道理さん」はまぁ、却下。
    (「道理」はまず、決まりを守ること、
    「正義」はそれを超えて、正しいと思う事をすること、じゃなくて?
    でも今までにない翻訳にしたい、その気持ちは買うわよ。
    と上から目線)

    その他大好きな切符云々のシーンで取捨選択。

    こちらが残りました。

    大好きな『ふたりのロッテ』がこの方の新訳で出た時は
    すぐさま本屋さんに確認に行ったけれど、
    「あ、ここが違う、あ、こんな表現は嫌だ!
    これは『ふたりのロッテ』じゃ、無い!!」となって、
    帰ってきてしまった。

    高橋健二先生訳の『ふたりのロッテ』に
    思い入れが強すぎた為の弊害。

    それもあってちょっと距離を置いておりましたが。

    今回この読み比べで色々調べていたら、
    「あ、この方は フランクルの『夜と霧』を
    わかりやすい訳でわたしに読ませたくれた方?」と言うことに気付き、
    読んでみる気になった。

    大好きな野外ボーリング場(この翻訳ではこうなっている)のシーン、
    ここがぴったり、けなげな少年のふるまいが
    心に迫ってくる感じ、これですよ!

    全体的にセリフも優しくてその他の翻訳よりも
    少年が幼く感じられるけれど、
    それも良いんじゃあない?

    もし、「『飛ぶ教室』と言う素敵なお話があるときいたけれど…」
    と言う人があらわれたら、わたしはこの訳をお勧めしますな。

    非常に原作に忠実に、表現に気を使ってくれた翻訳、
    と言う印象!

    ついでに、岩波の偉いところは、
    『飛ぶ教室』も、『ふたりのロッテ』も、文庫は新訳だけれど、
    単行本の方はまだ高橋先生訳を引き続き販売してくれているところ!

    クロイツカム先生は言った、
    「平和を乱すことがなされたら、それをした者だけでなく、
    止めなかった者にも責任はある」

    あ~あ、私も、ゼバスティアーンと同じように
    五十回この言葉を書き取りした方が良いみたい!

  • 「心配するな。ぼくはすごくしあわせってわけじゃない。そんなこと言ったらうそになる。でも、すごくふしあわせってわけでもないんだ」この言葉に何もかもが詰まってる気がする

  • ウーリが好きです。 ベク先生と禁煙さん、本当によかったなあ。

  • 立派な大人たちの物語。教育だの何だのいう以前に、こんな大人になりたい、と思わせる大人であることが、子供にとってなによりの道しるべなんだと思う。子供が好きだというのなら、まず立派な大人にならなくちゃ。

  • ドイツのギムナジウムでの、クリスマスまでの数日間の物語。
    主人公は5人の少年たち、「飛ぶ教室」とは、クリスマス会で彼らが演じる劇の題名。

    数日間の話ながら、事件が次々起こる。他校とのケンカ、学校近くの廃車になった禁煙車両に住むおじさんとの交流、家族とのあれこれ。

    この話のおすすめポイント①キャラクターと彼らの友情関係が魅力的。
    好きなシーンは、臆病者ウーリがボクサー志望の大食漢マッツに「僕は君ほどには書き取りを間違わない。だけど、君ほどの勇気が得られるなら…」「くっだらねえこと言ってんなよ」のくだりと、マッツがマルティンを「ドイツ一痛快な秀才」と称するくだり。みんな違うタイプの人間だが、お互いの良さをしっかり認めあっている。
    おすすめポイント②それぞれ、自分の問題や悩みとは自分で立ち向かっているところ。
    臆病ウーリのコンプレックスや、あるキャラクターの家族との問題など。
    「泣くこと厳禁。泣くこと厳禁。」には胸が締め付けられた。

    最後はクリスマスにふさわしい、贈り物をらったような暖かな気持ちになれる、素晴らしい名著。
    まえがきが長いが、そこに込められた作者のメッセージは、作品読後にもう一度読むと真摯にせまるものがある。作品発表当時の時代背景も併せて考えたい。

  • とりあえず、クリスマスにプレゼントするとしたらこの本。

  • 昔は岩波の高橋健二訳のしかなかったが、(あれはあれで大好き。「○○してくれたまえ」とか言葉遣いが素敵。)今は様々な出版社からいろんな訳で出ている。名作だから、訳はどれでもいいのかもしれないが、絵はトリアーじゃなきゃ、駄目!絶対!!というわけで、池田香代子の新訳の岩波少年文庫で読みなおす。
    まずヨーニーがジョニーになったことに軽く驚く。いや、アメリカ人とのハーフだもん、ジョニーと呼ぶのが正解よね、と納得。美少年テオドルもかっこつけテーオドールになっている。こっちの方が彼の性格がわかってよい。他もウリーがウーリとか若干違う。正義先生は「正義さん」、禁煙先生も「禁煙さん」になっている。これは、昔の方がよかったな。確かに禁煙先生は学校の先生じゃないから(はじめは)、先生というのは変なんだけど、子どもたちの敬意が感じられるもの。
    でも、名作が今の子どもたちにも読みやすくなったのは喜ばしい。
    マッチョなところは今の眼で読むと気にならなくもないが、戦前だからな。
    子どのもころには正義先生がすごく立派な大人に思えたが、今読むと、先生、30代か、もしかしたら20代でもおかしくないかも。
    昔の大人は、本当に大人だったね。

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