カイウスはばかだ (岩波少年文庫 206)

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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001142068

感想・レビュー・書評

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  • 「古代ローマの小さな学校に通う、七人のやんちゃな少年たち。ある日の授業中に、いたずらで書いた「カイウスはばかだ」という落書きが、思わぬ事件に発展して……。無実の罪でつかまった友だちを助けるため、少年たちは一生けんめい、なぞにいどみます。ユーモアたっぷり、元気いっぱいの、ドイツ児童文学の名作。」

  • 書字版に書いた悪口がきっかけで窮地に陥ってしまうルーフス。学友であるムキウスほか友人たちは、そんなルーフスを助けるために一丸となって事件の究明に乗り出す。ドイツの児童文学とのことで舞台もドイツかと思いきや、まさかの古代ローマ。そのエッセンスを程よい塩梅で盛り込み、邸宅や浴場、インスラなどをトーガを来た少年たちが駆け回るという内容がたまりません。推理ものとして謎解きの過程もしっかりしていたし、決着のつけ方もよかった。少年たちがもう少しバランスよく活躍していたらもっとよかったな。

  • 神殿に落書きをしたのは誰だ? ローマの少年たちが友を救うために走る!

    父親を馬鹿にされたのに腹を立ててルーフスが書字板に「カイウスはばかだ」と書いた。授業中のいたずらにクサンチップス先生が怒り、ルーフスは学校を追い出される。その晩神殿に「カイウスはばかだ」という落書きが現れた。神殿を冒涜した罪で逮捕されたルーフス。ムキウスたちはルーフスを助けようと奮闘する。

    古代ローマの雰囲気や人々の様子なども楽しめるがやはり個性的な少年たちのやりとりと冒険がワクワクさせる。頭もよく行動力のあるムキウス、裁判官の息子で理屈っぽいユリウス、皮肉屋のプブリウス、怖がりのフラウィウス、おしゃべりのアントニウス、それに愛すべきカイウス。捕まっているルーフスは逆に影が薄いかも。

    スリルとどんでん返しのスピード感が次々とページをめくらせ、一気に読んでしまった。続編があるらしく翻訳されているなら読みたい。

  • 子供の推理ものも面白いわ‼️

  • 題名がすべてに繋がっていてオモシロイ。

  • 20140908AS 本好き小6作文より

  • 児童書にはよくある少年探偵ものですが、これはなかなか内容が練られていて、子どもむけとは思えないほど謎ときがしっかりしています。そのままの内容で実写化してもおもしろそうです。

  • 学校に来てくれた区立図書館の人のおすすめ本のうちの一冊。

  • 意外なくらい読みごたえがあった。子どもが古代ローマ・ギリシャに興味を持つ入り口になってくれたら良いと思う。

  • 新聞の書評にあって気になった1冊。
    なかなか登場人物が覚えられなくて(みんな名前の最後にスが付く)苦労しましたが、読みやすく面白かったです。
    シリーズがあるようなのでそちらも読んでみたいです。

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