若草物語(上) (岩波少年文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001142181

感想・レビュー・書評

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  • 本書を学校の図書室で
    読み、首を傾げている
    子どもたちへ、

    大人になって読み返す
    といいよって言いたい。

    優しいこころに溢れた
    生活が何ものにも代え
    難いってことは、

    大人になってようやく
    わかるもの。

    貧しくも温かな家庭を
    ピューリタンの母親と
    こころ優しい四姉妹が
    織り成します。

    気難しい老人の凍った
    心を溶かす感謝のキス
    で胸がいっぱいに・・・。

    癇癪を起こし自責の念
    にかられる娘に母親が
    諭す怒りを鎮める術は、

    時代を超えて、性別や
    年齢に関係なく全ての
    人に響く内容ではない
    でしょうか。

    華やかな社交界の中で
    貧しい身なりを惨めに
    感じて挫けそうになる
    メグや、

    なにより「これからは
    良い子になります」と
    何度も誓ってはすぐに
    元通りになる娘たちの
    姿に、

    自分自身を重ね合わせ
    身につまされるのです。

    そんな人間臭さも含め、
    本当に美しい物語だと
    あらためて感じました。

    •  翠玉さん
      コルベットさん、こんにちは ( •̤ᴗ•̤ )
      ご無沙汰しております。
      いつも「いいね」をありがとうございますm(_ _)m
      「本棚登録」も...
      コルベットさん、こんにちは ( •̤ᴗ•̤ )
      ご無沙汰しております。
      いつも「いいね」をありがとうございますm(_ _)m
      「本棚登録」もして頂けるとは(驚&嬉)

      ところでこちらの御本「若草物語」ですが、昔子供の頃にTVで観た「世界名作劇場」の作品タイトルですね‪( ^_^)
      とても懐かしく読みたくなりましたᵔᢦᵔ
      また、良本の作品を紹介して頂きありがとうございます⸜(*ˊᵕˋ*)⸝‬

      2024/01/14
    • コルベットさん
      翠玉さん、こんばんは♪こちらこそ、いつもありがとうございます!世界名作劇場、たまらなく懐かしいですね(=^・^=)
      翠玉さん、こんばんは♪こちらこそ、いつもありがとうございます!世界名作劇場、たまらなく懐かしいですね(=^・^=)
      2024/01/14
  • 読書感想文で岩波少年文庫の中から好きな本を選び読むのですが、私はせっかくだから読んだことのない本を...と、若草物語を選びました。
    姉妹はみんな仲良しで、私も妹がいるのどすが、仲があまりよくないのでこんな姉妹になれたらいいと思いました。

  • こんな風に、この物語に出てくる人たちのように生きていたいなと思った。せっせと人のために働き、休む。より良い自分になれるよう努力をすることが大切……。読み終わったあと、良い人間になりたい〜、と前向きになれる名作でした。

  • 約150年前に書かれた物語なのにちっとも色褪せない。
    4人姉妹が目の前にいるように生き生きと描かれている。
    お父さんは従軍牧師として戦地(南北戦争)に赴き、一家は慎ましい暮らしを余儀なくされているが、お母さんがキリスト教の教えや自分の経験に基づいて娘たちをしっかり導いている。それが、お説教を嫌っているジョーのキャラクターによって説教臭くなく感じられる。
    4人姉妹は、それぞれの個性を大切にされていていいなぁ~と思う。特に、ジョーは淑女っぽいのが苦手だがそれを矯正させられることもなく、またべスは学校が苦手なので学校へは行っていない。そうやって素の自分として生きていける。
    読者は、4人姉妹の何れかに又はそれぞれに自分を重ね合わせて読めると思う。大人になってからはお母さんに重ね合わせられる。自分だったらどうするか?と自分に問いかけながら…。
    そこにお隣の小さな紳士ローリーとそのおじいさんが加わって楽しい毎日を送る。いいなぁ~
    下巻では、人生における大切なことを姉妹たちは学んでいきます。

  • 大人になってからこそ読んでほしい本

    メグ、ジョー、ベス、エイミー。それぞれが何気ない生活から自分や世界について見つめていく姿に、読者も一緒になって楽しんだり、やけっぱちになったり、じーんとしたりできる。私もこんな少女時代が送れていたらなんてステキだったろうとあこがれずにはいられない物語。

著者プロフィール

ルイザ・メイ・オルコット(Louisa May Alcott 1832‐88)
19世紀を代表するアメリカ女性作家。ペンシルヴァニア州ジャーマンタウンに生まれる。教育者・哲学者の父親エイモス・ブロンソン・オルコットと、奴隷制反対運動に関わっていたメイ家の出身であるアビゲイル・メイの次女として生まれる。マサチューセッツ州コンコードで少女時代を過ごし、ラルフ・ウォルドー・エマソンやヘンリー・デイヴィッド・ソローと交流があった。南北戦争時には北軍の看護師として従軍。南北戦争後に『若草物語』(1868)を出版し人気を博す。『若草物語』執筆前(1866)に、A. M. バーナード名義で大衆向けのスリラー小説を出版していたことが、20世紀にはいって明らかになった。

「2021年 『仮面の陰に あるいは女の力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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